複業は新たなキャリアルートにおすすめ|当たり前に複業する時代です

複業とは新たなキャリアルートにおすすめ|当たり前に複業する時代です 複業(副業)で稼ぐ方法

大企業を中心に副業・兼業を容認する可能性が高まったことで、「複業」という働き方が注目されつつあります。

でも世の中では、

悩めるAくん
副業=複業?
悩めるAさん
複業=複数の副業をすること?

という考え方をお持ちの方も多い印象です。

結論から言うと複業とは複数の仕事を持っている状態というより、新しい生き方や働き方、キャリア形成のための1つの手段です。

本日はなんとなく日々を過ごしているサラリーマンに向けて解説していく記事となります。

✅本日お伝えすること

・複業とは?
・複業する人は増えているの?
・複業と副業の違いは?
・複業におすすめの仕事は?

この記事を書いている人

・鬱々と過ごしていた30代上場企業サラリーマン
・1年半前「複業」を知り実践することで人生前向きになった人
・詳しくはプロフィール

「複業」について、意味や定義の解説はもちろん、複業のメリット、複業の始め方、注意点などについて解説していきますね。

複業とは?

複業とは?

辞書や辞典では、「複業」は以下のとおり定義されています。

出典:日本俗語辞書

「ふくぎょう」といった場合、通常「副業」という書き、本業以外に持つ仕事を意味する。複業も本業以外の仕事のことだが、副業はあくまで本業が空いた時間を利用して行うサブ的な仕事を指すのに対し、複業はどちらが本業か区別出来ないようなものをいう。

つまり、「複業」は、「副業」とは違い、本業とは区別出来ない「本業と同じレベルの仕事」や「収入源」を実現できる生き方のことです。

複業とは

・今の仕事を捨てることなく、しかし、しがみつくことなく新たなスキルアップやキャリアアップや出会いの経験を増やしていくキャリアルート

・しかもほぼノーリスクの方法

ピータードラッカーは「パラレルキャリア」という言葉で「複業」を示しています。

出典:Wikipedia

パラレルキャリア(英語:parallel career)とは、ピーター・ドラッカーが著書『明日を支配するもの』等にて提唱しているこれからの社会での生き方のひとつ。現在の仕事以外の仕事を持つことや、非営利活動に参加することを指す。

これからの人生100年時代、私たちは組織のみに頼るのではなく、組織とは別に第2の人生を始める必要性が高まっています。

そんな中、生まれた「パラレルキャリア」という働き方は、不確実性の高い現代にぴったりの考え方ではないでしょうか。

複業ワーカーは増加しているの?

複業ワーカーは増加しているの?

副業解禁の動きによって、どのくらい副業や複業人口が増加しているのでしょうか?

「ランサーズ」が実施した「フリーランス実態調査 2021年版」によれば、人口は812万人と急増しています。

【副業・複業ワーカー数推移】

副業複業ワーカー

また、下の図をご覧いただくと収入を目的とした「副業」ではなく「パラレルワーカー」の人口が373万人とかなりの伸び率を記録しています。

【フリーランス4つのタイプ】
(引用:ランサーズフリーランス実態調査2021)

フリーランス4つのタイプ
てつや
多くの人が複業に取り組み出していることが分かります。

これからの時代、本業では実現できない「やりたいこと」を追求できる「複業」を選択する人が増加していくことは間違いないと思います。

特に、「やりたいこと」の実現が難しい会社員には「複業」がおすすめ‼

複業と副業は何が違うの?

複業と副業は何が違うの?

「複業」と「副業」について、何が違うのか、まだまだしっくり来ていない人も多いのではないでしょうか?

ということで、あらためて言葉の意味や定義について説明していきたい思います。

副業のイメージ

– あくまで本業を補うサブとしての仕事
– 余った時間を有効活用して副収入稼ぎ
– 一時的なお小遣い稼ぎ
– 本業と副業の関連性がない

複業のイメージ

– 本業だけではできない”やりたいこと”へのチャレンジ
– 単発や短期で終わることはない
– 続けるうちに経験やスキルが身につく
– やればやるほど本業にとってプラスとなる

まだ少し「複業」のイメージがつかないという方は以下をイメージしてもらうといいかもです。

例えば、

①本業で本当はマーケティングをやりたいけど会社の異動ローテは最短でも3年であと2年は営業。
→よし、週末を使って知り合いのベンチャーのリサーチを手伝おう

②子供の頃から憧れていた仕事はコラムニストだけど今のアパレルの仕事では経験は積めない
→なら、ブログを書いてみよう

などのように「やりたいことへの第一歩」を自ら踏み出し始めるのが「複業」なのです。

「複業」についてより理解が深まる本は以下です。

>>人生を取り戻す複業という選択を|書籍「複業の教科書」レビュー

副業・兼業の容認と「働き方改革」

「働き方改革」によって企業の副業・兼業を容認する動きが推進されていることは、すでにお伝えしたとおりです。

企業の副業容認と「働き方改革」がなぜ関係しているのか、正しく理解しておくと、副業や複業の重要性が分かりますよ。

日本では少子高齢化が急速に進んでおり、生産年齢人口が減少しています。

ピーク時は、8,700万人以上もいた生産年齢人口も、2020年には、約7,300万人と15%以上も減少。

政府は、この人口減少による企業の人手不足への懸念を「働き方改革」で対策しようとしています。

具体的には、企業に対して「柔軟な働き方」を実現するために、3つ取り組みを行うよう働きかけています。

・テレワークや時短勤務
・副業・兼業の解禁や容認
・高齢者・シニア層の活用

副業・兼業の解禁や容認によって、1人当たりの生産性を向上させることで、労働力不足を解消することが一つの狙いです。

我々はこのような時代の流れの中で、複業や副業が当たり前の社会になっていく過渡期に直面しているのです。

副業・兼業を認めたことによる企業の効果

これまで副業・兼業を禁止していた企業が時代の流れの中で、副業の解禁を進めると言っても不安が大きいと思います。

実際に、副業を認めたことによって企業が得られた効果を見てみると、様々な効果が期待できることが分かります。

定着率の向上
従業員のモチベーション向上
従業員のスキルが向上
多様な人材の活躍が推進
継続雇用の増加
社外での人脈形成
従業員の労働時間が短縮
採用活動が容易に
ワークライフバランスへの意識向上
従業員に経営者視点の意識向上

(参照:出典:帝国データバンク「2017年度の雇用動向に関する企業の意識調査」)

このようなデータが多くでていることから、今後も副業・兼業の解禁が一層進んでいくものと考えられます。

複業のメリット4つ

複業のメリット4つ
悩めるAくん
明確に”やりたいこと”がないと複業ははじめられないのでは?

と思うかもしれませんが、むしろその逆です。

気軽に本業を捨てずに始められることが大きなメリットです。

以下では、複業のメリットについて4つお伝えします。

①やりたいことの追求が可能

②稼ぐ力が得られる

③キャリアチェンジの失敗リスクの低減につながる

④スキルアップや知見を大きく広げられる

具体的に解説していきますね‼

やりたいことの追求が可能

本業ではMust(求められていること)が求められます。

設定された目標の達成度合いで評価されるので当然ですね。

となると置いてけぼりになりがちなのがWill(やりたいこと)です。

本業では満たされにくいWill(やりたいこと)の主戦場になるのが複業です。

自分で決めて自分で始める複業は何をやるのも自由。

だから自己実現の受け皿になるのです。

しかも達成までの期限もありません。だから続けるのもやめるのも自由。

上司は自分自身なのでやれるとこまでとことんWillを追求できるのが複業のメリットです。

稼ぐ力が得られる

単なる副収入を稼ぐのが副業とお伝えしました。

一方複業で得られる財産は「お金」だけではありません。

むしろお金以上に価値のある”無形資産”を蓄財できるのが複業のメリットです。

✅無形資産とは

本業だけでは得られない「経験」、「出会い」、「信頼」

キャリアチェンジの失敗リスクの低減につながる

これまで以上にいい仕事がしたい!いい職場環境で働きたい!

という思いを持って誰しも転職すると思います。

しかし残念ながら「転職して後悔する人」は存在していて、

「起業にしてもめちゃくちゃ熟考したのに失敗したという人も多い」です。

複業にはこういった”キャリアチェンジのミスマッチ”という不幸を防ぐ役割も期待できるのがメリットです。

仕事を試す”試食”ならぬ”試職”ができ、自分が本当に力を発揮できるのはどんな仕事か、いくらでも複業で試すことが可能なのです。

スキルアップや知見を大きく広げられる

複業の仕事内容は、特に決まったものがあるわけではありませんが、大きく以下の3つに分類できます。

本業と同じ業界で知見を活かして働く
本業のスキルや経験を活かして働く
本業とは全く別の業界・スキルで働く

どのような形であれ、複業によって新しい出会いや新しい経験に巡り合うチャンスが訪れるので、まず間違いなくスキルアップや知見を広げることができます。

他にも、マルチタスクやタイムマネジメントなど、仕事を効率よくこなすスキルが自然と身につきます。

複業の始め方

複業の始め方

複業の意味や定義、そして複業のメリットについて説明してきました。

ここまで読み進めていただいた方は、複業に興味が出てきた人も多いかと思います

そこで、複業に興味を持った人のために、複業の始め方について解説していきたいと思います。

スキル・経験を活かして複業を始める

複業を始めるなら現状のスキルや経験を活かした仕事がもっともハードルが低いのでおすすめです。

実は、複業が当たり前の時代になりつつあるため、これまで求人がなかった職種でも少しずつ求人が増加しています。

例えば、

人事・総務
財務・経理

など、コーポレート領域まで外部に人材を求める動きが徐々に加速しています。

新しいキャリア形成のために複業を始める

現在の職場では人事異動が難しく本来であればチャレンジしたい業務ができない、という人も多いのではないでしょうか?

また、勤めている会社とは全く違うキャリアを形成したい人も多いと思います。

例えば、

・趣味で始めた写真撮影から本格的にフォトグラファーの仕事をしたい
・文章やライティング力に自信があるのでWebライターの仕事をしたい
・資産運用に興味があるのでファイナンシャルプランナーの仕事をしたい

など、ちょっとした特技から始めてプロレベルのスキルを身につけて複業を始めることもできます。

ポイントは、転職する前に複業で稼ぐ方法を考えることです。

これまではキャリアチェンジといえば、転職という方法が一般的でしたが、これからは複業という方法でリスクヘッジしながらキャリアの幅を広げていくことを考えましょう!

人生を豊かにする仕事や夢の実現のために複業を始める

何かビジネスをすることだけが人生ではありません。

途上国の教育や衛生問題などの社会起業に熱意がある人や田舎に移住して自給自足の生活を行いたい、という人もいると思います。

そんな自分の人生の彩を豊かにするために、

・ボランティア活動を始める
・社会起業家の活動をサポートする
・都内の農園を借りて農業を体験する

など、これも立派な複業です。

複業禁止の会社はどうする?

複業禁止の会社はどうする?
悩めるAさん
複業の魅力やメリットは分かったけど、勤めている会社で複業を禁止されていて始められない、、、

という人も多いのではないでしょうか?

そこで、バレないように複業する方法をお伝えします。

複業の事実を会社にバレないようにするためには、いくつか方法があります。

・確定申告時に住民税を「普通徴収」に変更する
・SNSでの運用は複業専用の別名アカウントを準備
・同僚や知人にも基本的に複業の事実を伝えない

複業については、現状は就業規則で禁止されていても、会社に複業の意向を伝えることで状況が変わることもあり得るので、まずは人事・総務などに確認してみてください。

それでも複業禁止のハードルが高いという方は、会社員の副業禁止は無視でいい。自分の人生が大事です。もご参考ください。

法律上、副業禁止が認められているわけでないので、無視で大丈夫ですという話です。

複業におすすめの仕事

複業におすすめの仕事

複業を始めたいけど、

悩めるAくん
おすすめの仕事は?
悩めるAさん
仕事をどうやって探せばいい?

という質問もよく聞きます。

本来であれば、自分の実現したいキャリアやスキルを活かした仕事でチャレンジすることが望ましいのですが、人気の仕事を知ることで、新たな気づきを得られると思うので解説しますね。

複業で人気の仕事・職種

複業で人気の仕事は、以下のとおりIT業界の仕事が多いことが分かります。

なぜ人気なのか、それはIT業界が恒常的な人材不足のため求人案件が非常に多いからです。

複業で人気の仕事・職種

エンジニア(SE)・プログラマー
Webサイト・ホームページ制作
デザイナーやイラストレーター
ライター・編集
動画制作・編集
コンサルタント
マーケティング・プロモーション
Webディレクター
営業代行・セールス
広報・PR
人事・採用
講師・インストラクター

まずは、自分が「何を実現していきたいのか」、「強みは何か」という視点で考えるとともに、世の中のトレンドや市場を知ることが大切です。

複業の4つのタイプ

複業の4つのタイプ

複業といっても、実際には様々な働き方があります。

具体的には、以下の4つのタイプに整理することができます。

法人+個人: 会社員として働いている人が新たにフリーランスとして活動
法人+法人: 会社員として働いている人が新たに別の会社に雇用されたり会社を設立
個人+個人: フリーランスとして活動している人が新たに個人としての仕事を増やす
個人+法人: フリーランスとして活動している人が新たに会社に雇用されたり会社を設立

現在の状況からもっとも理にかなったタイプを選択していくことになります。

おそらく多くの人が会社員として働いているので、「法人+個人」というタイプの人が多くなると思います。

特に、これからの時代、「個人」としてフリーランスと同等のスキルや行動力を持つことでキャリアの幅を持たせ、より自己実現を目指す方が増えてきそうですね。

複業のコツ(実体験)

複業のコツ(実体験)

複業を実践するにあたって、「複業のコツ」について解説していきたいと思います。

✔自分の強みや特技を活かす
✔ラクして稼げるなんてありえない
✔働きすぎで生活の破綻に注意

自分の強みや特技を活かす

複業において、ストレスや苦痛を伴う仕事はおすすめできません。

自分の強みや特技、心から好きなことをベースに複業を始めることで、充実した人生を実現することができます。

僕の場合

・ブログ運営(アフィリエイト収益)
・資産運用(運用益)
・FP相談(相談料)

ブログ運営は新たなチャレンジ、資産運用やFP相談はこれまで培ったスキルアップを目指すものです。

収入を目的とした副業の場合、どうしてもストレスや苦痛を伴うことが多く、仕事を継続することが難しくなるケースもあるので、無理せずやりたいことをやっていきましょう!

ラクして稼げる情報に注意

副業解禁の流れに乗じて、怪しいサービスや情報商材が増加していると感じます。

SNSを通じて頻繁に送られてくる情報商材の例

SNSを通じて頻繁に送られてくる情報商材の例

基本的に、ラクして稼げる方法について、「他の人に教えるのはなぜ?」と想像みてください。

その背景には高額なバックエンド商材が用意されている、いわゆる「副業詐欺」というケースが非常に多いので注意しましょう。

この世の中にラクして稼げる方法が存在しないと心得た方が健全です。

働きすぎで生活の破綻に注意

もっとも気をつけて欲しいのが、「働きすぎで生活が破綻してしまう」ケースです。

好きなことや特技を活かした複業を始めると、いつの間にかのめり込んでしまい、気づけば家庭を疎かにしてしまうことも十分あり得ます。

また、土日も複業に当ててしまい、休息を取ることを忘れてしまい、いつの間にか体調不良を引き起こしていた、なんてことも。

まずは、週の稼働時間を決めて、家庭や日常生活、仕事への影響、健康管理などを意識しながら始めてみてください。

まとめ

まとめ

いかがでしたか?

今回は、複業についてご解説しました。

ぜひ、この機会に複業を始めるキッカケになったら幸いです。

では本日はここまでにします。いつもありがとうございます。