特定口座と一般口座の違いは?余計な手間をかけず運用に集中する方法

特定口座と一般口座の違いは?余計な手間をかけず運用に集中する方法 増やす

こんにちは、てつやです。

本日は証券口座の種類である「特定口座」・「一般口座」について解説します。

てつや

・特定口座って?

・一般口座って?

・結局ぼく(わたし)はどちらを利用したらいいの?

・難しいことはわからんからおすすめの設定は?

こんな悩みを解決できる記事を書きました。

この記事で解説する『特定口座』『一般口座』は5分で理解いただける内容です。また、

「確定申告や納税、譲渡益と配当金などの損益通算をお任せしたい人」におすすめの設定方法を解説します。

結論から言うと、

「運用で余計な手間をかけたくなければ、特定口座(源泉徴収あり)でやりましょう!」

というお話です。

では早速お伝えしていきますね!

「特定口座」・「一般口座」とは

「特定口座」・「一般口座」とは

両者の違いは、税金の納付方法の違いです。

まず金融商品(投資信託、株式、債券、FX)における税金の取扱いについて解説します。

金融商品(投資信託、株式、債券、FX)の税金の取扱い

金融商品では、税金を払うタイミングは以下2つ

・売って利益が出たとき

・配当や分配金、利子をもらうとき

税金はそれぞれ、

  • 20.315%(=所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)

ということを覚えておきましょう!

【例:投資信託を100万円で買い110万円で売る】

このケースでは利益は10万円。税金は、

10万円×20.315%=20,315円

実際受け取れる金額は、

10万円-20,315円=79,685円

と元本の100万円。

【例:株式の配当金を1万円もらう】

配当は1万円

税金は、1万円×20.315%=2,032円

なので、実際受け取れる金額は、

1万円-2,032円=7,968円

税金については、理解できましたか?

では特定口座と一般口座についてお伝えします。




特定口座とは

特定口座では証券会社などが、

✔1年間の金融商品の売買でどれだけの利益または損失があったか、計算してくれる

✔その内容をまとめた「年間取引報告書」も作成してくれる

さらに特定口座には、「源泉徴収あり」「源泉徴収なし」の2種類があります。

特定口座ならどちらかを選ぶ必要があります。

「源泉徴収あり」の場合、証券会社などが

✔あなたに代わって税金を納めてくれるので、確定申告は必要なし

「源泉徴収なし」の場合は、証券会社などに

✔作成してもらった年間取引報告書を使い、あなた自身で確定申告を行い、税金を納める

てつや
手間でいえば「源泉徴収なし」より、「源泉徴収あり」のほうが断然ラクですね。

一般口座とは

一般口座は、証券会社などが

✔税金の手続きについて何もしてくれない

✔税金の計算から確定申告、納税まで、あなた自身がすべて行う必要がある

正直あえて一般口座で運用する必要はないです。

悩めるAくん
個人事業者や、副業で収入あり、確定申告をする必要がある方はどうなん?
てつや

そんな方も、特定口座で「年間報告書」を見れば、簡単に確定申告できます。

わざわざ自分で計算する必要はないので、時間とコストを節約しましょう!

だから、基本的に特定口座でオッケーです。

「源泉徴収あり」か「源泉徴収なし」は毎年確定申告する必要がある人かそうでないかで判断しましょう!

「特定口座」・「一般口座」のまとめ

「特定口座」・「一般口座」のまとめ
特定口座(源泉徴収あり)特定口座(源泉徴収なし)一般口座
確定申告不要必要必要
自分ですることは?特になし証券会社などが作成してくれる「年間取引報告書」をもとに自分で確定申告する所得計算、確定申告、納税すべてを自分でしないといけない

とにかく、手軽に運用をはじめたい!という方は

特定口座の源泉徴収ありにしておきましょう!

一方確定申告しておいた方が良いときもあります

特定口座源泉徴収ありでも、自分で税務署に行けばちゃんと確定申告できます。安心してください。

確定申告をしておいた方が税務上有利になるケース

  1. 一般口座や他の証券会社の取引と、損益を通算する場合
  2. 損失を翌年以降に繰り越す場合
  3. 譲渡損失と配当金等を通算する場合

損益を通算するとは、

1つは100万円で買って50万円で売ったとすると、50万円の赤字

1つは100万円で買い110万円で売ると、

10万円の黒字で、20,315円の税金がかかる

その際、2つの商品に対して計200万円投資しているのに手元のお金は実質目減りする

そんな時「損失」と「利益」を相殺して税金を還付してもらう仕組みを「損益通算」といいます。

税法上、金融商品に関しては

✔売買の損益(譲渡損益)と売買の損益(譲渡損益)

✔売買の損益(譲渡損益)と配当・利子の所得

を損益通算できるようになっているのです。

特定口座で運用している場合、

✔同じ証券会社の特定口座内の商品については、損益通算を自動的に行われる

✔同じ年度内の配当と譲渡損の損益通算は自動的に行われる

ので、初心者の方は

「気になる人は確定申告しているんだ~」程度に思っていただいておいて大丈夫です。

では、どうすれば特定口座を利用することができるか解説します。

「特定口座」で余計な手間をかけず運用に集中する方法

「特定口座」で余計な手間をかけず運用に集中する方法

証券会社での口座開設の際、特定口座(源泉徴収あり)にチェックして申込をしましょう。

何も届出をしていなければ一般口座になります。

それだけです。簡単ですね。

もし申込の際チェックしていなくても後から手続できますのでご安心ください。

口座開設がまだの方はどうぞ。ただいまキャンペーン中です。

例えばSBI証券なら、

①ログイン後のホーム画面で、「お客様情報 設定・変更」をクリック

②次に「お取引関連・口座情報」をクリック

特定口座変更①

下にスクロールしていくと、以下の画面に。

特定口座変更②

③下記項目について変更可能になってますのでクリックして適宜変更ください。

・特定口座

・配当金通算受入(自動損益通算)

・配当金受領サービス

確定申告や納税、売買益と配当金などの損益通算を全部お任せなら、写真の通り設定しておけばオッケー。

「特定口座」・「一般口座」以外の「NISA口座」とは

税務メリットを受けられる口座には「NISA口座」もあります。

NISA口座についても理解しておきましょう。

自身での確定申告が必要ないばかりか、一定の元金額までは利益に対して税金がかかりませんよ。

NISA口座については、詳しく解説していますので参考にしてくださいね。

はじめてのNISA攻略法

NISA口座の開設方法についてはNISA口座をSBI証券で開設する方法(5分で完了)もどうぞ。

さいごに

今回は、「特定口座」「一般口座」の仕組みや特徴についてお伝えしました。

本日のまとめ

・特定口座(源泉徴収あり)に向いている人→税務申告は全てお任せしたい人

・特定口座(源泉徴収なし)に向いている人→税額計算はお任せし、税務申告は自分でやる人

・一般口座に向いている人→自分で全て税務申告、納税をする人

・NISA口座を開設していない人→すぐに申し込みましょう

というわけで、今回は以上にします。ありがとうございます。