はじめてのNISA攻略法

NISA 攻略法 増やす

こんにちは、てつやです。

徐々に知名度が上がってきたNISA(ニーサ)ですが、まだまだその言葉を聞いたことはあっても中身まで理解していないという人も多いのではないでしょうか?

今日はこれから資産運用をはじめてみたい、という方にピッタリのNISAについて解説していきます。

株などの運用はデイトレードや、スイングトレードなど短期投資の場合、購入のタイミングが非常に重要です。

ただ、本業があって資産を守りながら将来に備えて増やす資産運用という観点からは、少なくとも数カ月~数十年の中長期投資がオススメです。

今回は、中長期投資におけるNISA活用のポイントを解説します!

NISAとは?メリット3つ

NISAとは?メリット3つ

NISAとは

金融庁のHPより

通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。

NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。

イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という愛称がついています。

【メリット1】非課税

NISAを利用すれば、株の売却時に得られる利益や、株や投資信託の配当金や分配金はすべて非課税になります

通常、証券口座というのは、特定口座もしくは一般口座にて管理されます。

特定口座と一般口座の違いは?余計な手間をかけず運用に集中する方法

この2つの口座では、売却益や配当益に対して20.315%が税金として引かれます。

一方NISA口座で管理している分については、その益金がすべて非課税になってしまいます。

(例)株で譲渡益が20万円でた場合

特定(一般)口座の場合・・・手元に残る利益分は16万円

NISA口座の場合・・・手元に残る利益分は20万円全部

NISAの留意点

一般NISA非課税限度枠は、年間120万円までです。

期間は5年となっているので、毎年上限まで枠を使うとすると計600万円まで利用することができます。

例えば、2020年からはじめたとすると、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年の5年間が非課税期間で、毎年120万円までNISA枠を利用できるということです。

非課税の金額と期間を上手に利用してメリットを最大限享受しましょう。

【メリット2】少額投資ではじめられる

一般NISAの年間非課税枠は120万円です。

しかし毎年毎年、必ずしもその枠すべてを埋める必要はありません

資産運用は手元にある余剰資金でおこなうことが大原則です。

人によって100万円の持つ意味は異なってきますので、一概には言えませんが、

全貯金100万円の人が全てを運用に資金を回すことは投資ではなく投機になり、オススメできません。

その人その人に合った少額からはじめられるという点が重要なメリットです。

東証1部上場の銘柄でも、メガバンクの一角であるみずほフィナンシャルグループ(東1・8411)は最低購入単価が2万円以下で始められますし、日産自動車(東1・7201)、ヤマダ電機(東1・9831)、パナソニック(東1・6752)など誰でも知っている企業の株も実は10万円以内で買うことができます。(2020年4月21日執筆時点)

それに、投資信託には最低購入金額が1万円と設定されていることも多いです。

はじめは無理せず、少しずつ投資金額を増やしていきながら投資に馴染んでいきましょう

【メリット3】リスク分散が可能

一般NISAでは、上場株式だけでなく投資信託やREIT、ETFを購入することができます。

少額投資と同様に1つの銘柄だけでNISA枠を埋めることは、リスクが伴います

異なる複数の銘柄に分散投資する方が株価が下がった銘柄があっても、他の銘柄でフォローできるなど収支の安定化につながりますので、分散投資ができることがNISAのメリットです。

また、信用取引やFXなど資金を調達して(レバレッジをかけて)運用する取引はNISAではできないので、投資金額を超えて借金を背負うことはありません。

この点も資産運用をこれからはじめようと思っている人には安心です。

時間の分散も大切です。

ぼくの場合、投資機会というのはいつ何時到来するかわからないので、自分のアセットポートフォリオの中に、現金は常に10%~50%はおいておくようにしています。

相場の中では多少なりとも1年の間に、「ここは買ってみてもいいかも」というタイミングがあります。

そういうタイミングのためにも分散できるようにしておくことが大切です。

一般NISAとつみたてNISA

一般NISAとつみたてNISA

NISAの仕組み、メリットについては理解できましたか?

ここからはNISAにも2つの種類があるということをお伝えしていきます。

2つの種類どちらを選ぶかは、あなたのスタンス次第です。

以下のような判断基準で、どちらがあっているのかチェックしてみてください。

✔目的

✔投資したい金融商品

✔投資金額

✔忙しさ

✔年齢 など

あなた自身の状況に応じて、一般NISAに向いているのか、つみたてNISAに向いているかはこちらで確認ください。

一般NISAに向いている人
  • 日本株を主体としてリスクを取ってでも大きく増やしたい
  • 5年以内に大きな支出をするライフイベントがある
  • 平日の日中に株価などを情報収集できる
  • 毎月投資できる資金が3万円以上ある
  • 配当や優待など値上がり益以外も求めたい
つみたてNISAに向いている人
  • リスクの大きい日本株ではなく、積立でコツコツ長期で運用したい
  • 老後の資産形成をしたい
  • 平日の日中に銘柄の価格を情報収集できない
  • 毎月投資できる金額は3万円が限界
  • 預金代わりに複利で増やしたい

どちらにチェックが多くなりましたか?

チェックが多かった方があなたに合ったNISAです。

では一般NISAつみたてNISAとは一体何なのか?

違いについて以下まとめました。

 一般NISAつみたてNISA
投資開始の可能期間2014年~2023年2018年~2037年
非課税期間5年20年
非課税投資枠毎年上限120万円(5年間で計600万円)毎年上限40万円(20年間で計800万円)
投資できる商品株式・投資信託・ETF・REIT条件を満たした投資信託、ETF
投資方法一括購入・積立投資積立投資
資産の引き出しいつでも〇いつでも〇
非課税枠の翌年への繰越××

となります。

違いを理解した上で、それぞれのメリット・デメリットは以下になります。

一般NISA

メリット
  • 運用益が非課税
  • 日本株に投資でき、大きなリターンも狙える
デメリット
  • NISA枠の再利用はできず、回転売買はできない

日本株に投資できるのは最大のメリットになります。

その際もまずは少額、分散投資をこころがけましょう。

つみたてNISA

メリット
  • 運用益が非課税
  • 厳しい条件をクリアした安心の商品(投信信託は173ファンド)
  • 投資信託なので、ある程度ほったらかしでも大丈夫
デメリット
  • 投資できる商品が限定される(投信信託は173ファンド)

つみたてNISA対応の投資信託は、一定の信託報酬以下など数ある条件をクリアしたものに限られていることから、はじめての人も商品選びが比較的ストレスなくおこなえる点が大きなメリットです。

てつや
一般NISAとつみたてNISAは併用することができません

なので、自分のスタイルに合った方を選びたいですね。

ただ、途中で一般⇔つみたての切替自体は簡単な手続で可能です。

とにかく始めてみましょう!

(一般・つみたて)NISAで購入できる商品の違い

(一般・つみたて)NISAで購入できる商品の違い

NISA枠によって、利用できる商品に違いがあることがわかりました。

また、つみたてNISAにおける投資信託は、かなり厳選された商品ということでした。

それぞれの商品の特性をとても簡単ではありますが、お伝えします。

一般NISA

一般NISAで購入できるのは4つです。

株式

株価上昇で大きな値上がり益が出る可能性もあり、比較的中期もしくは短期でも成果を出しやすいです。

一方、最低購入金額次第で非課税枠の120万円を使い切りにくく、値下がりリスクも大きいです。

投資信託

投資のプロ(ファンドマネジャー)に運用を任せて、運用益の中から投資家に分配をするパッケージ商品が多いです。

分散投資の大切さは先ほど述べましたが、プロが様々な観点から、株や債券、不動産、商品などの「資産」、円、米ドル、ユーロ、新興国通貨などの「為替」、「資産」の「対象国」、「投資時期」などを考慮の上、分散をしてくれています。

また、中には100円単位の金額で1口を購入することもあり、非課税枠を消化しやすいです。

100円投資ができるネット証券会社はこちらの2社
口座開設がまだならすぐに開設しておきましょう↓

楽天証券

SBI証券

ETF(上場投資信託)

投資信託のようなパッケージの商品なのですが、そのパッケージごと上場していることが特色です。

なので、購入のタイミングは株同様にリアルタイムで注文を入れられますし、信託報酬という保有コストは投資信託に比べるとかなり安いです。

一方で購入単価は最低購入単位となりますので、投資信託のようにこの商品を〇万円だけという購入はできないです。

REIT(不動産投資信託)

不動産を運用する投資法人に投資をして、物件の賃料収入の一部を受け取る金融商品です。

賃料は値崩れしにくく、インフレリスクに対応しやすいと言われています。

こちらも最低購入単価での購入となり、株と比べてもさほど安いものも少ないので、120万円枠を使い切りにくいという点はあります。

つみたてNISA

つみたてNISAで利用できるのは投資信託のみです

つみたてNISA対象商品は金融庁への届出制で厳しい要件を満たしたものなので、これから運用をはじめる人にもおすすめです。

一般的にインデックス投信(日経平均株価や東証REIT指数など、ある指標に連動するように設計された投資信託のこと)のラインナップが多いです。

ただ、アクティブ型(ファンドマネージャーや投信会社が上がると思う銘柄を厳選してポートフォリオに入れる運用)のものでも信用度が比較的高い源泉されたものが採用され、極力大きな損を出しにくい構造となっているものもあります。

投資スタンスによって、はじめての人でも色々選べるようになっていますよ。

しかも、購入時の手数料は全て0円です。

また、信託報酬も一般的な投資信託よりも抑えられています。

悩めるAくん
なるほどー。NISAについてだいぶわかってきたよ!
悩めるAさん
でもNISAって期限がくるときどうするの?

5年とか20年とかだいぶ先のことだけど手続きとかあるの?

てつや
そうだね。

最後にNISA期間終了時の2つの選択肢について伝えるよ

NISA非課税期間終了時の選択肢2つ

NISA非課税期間終了時の選択肢2つ

売る

選択肢1つ目は、「売る」です。

非課税期間終了年のうちに保有資産を売却するということです。

NISAで運用している株式や投信の売却は非課税ですので、20.315%の税金がかからず利益分を100%受け取ることが可能です。

含み益が出ている人、投資を一時中断したい人にとってはこの選択肢が有利となります。

課税口座へ移管する

選択肢2つ目は、「課税口座へ移管する」です。

非課税期間終了後は課税口座(一般・特定)へ移管することとなります。

例えば2020年に利用を開始したとして、2025年になるまで何もしなければ、自動的に課税口座に移管されます。

今一般NISAを利用しているけど、つみたてNISAをはじめたいという方は一般とつみたての併用は不可能なので、売却せずに切り替える際も課税口座に移管する必要があります。

おわりに

今回はNISAについてお伝えしてきました。

これから運用をはじめようとお考えの方にとっては、NISAはぶっちゃけメリットしかないです。

大事なポイントは、あなた自身の投資スタンスを明確にすること、それに合ったNISA枠を申込みするかどうかです。

まずは何でも小口からでもできますので、やってみることから始めましょう。

証券口座はネットで0円で口座開設できますので、まだ口座を持っていない人はすぐ開設しちゃいましょう。

ネット証券であれば、この2社がおすすめです。

楽天証券

SBI証券

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。