【資産運用】投資資産としての「金」いつ買えばいいの?

「金」投資買い時 増やす

こんにちは、てつやです。

不安定な相場が続いている今日この頃ですね。

先行き不安感もあるものの、長期的に運用をするにはタイミングとして悪くないのではないかという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

悩めるAくん

・資産運用としての「金」って?
・「金」に投資をするタイミングって?

こんな悩みを解決できる記事を書きました。

 

この記事で解説する『金に投資するタイミング』を理解すれば、投資対象としての「金」の魅力について知ることができ、具体的に投資するタイミングについても知って実践できるようになりますよ。

 

記事前半では『金の性質』について解説し、記事後半では『投資するタイミング』を解説します!

資産運用としての金とは

資産運用といっても様々な投資対象があります。
株式、債券、投資信託、REITなど、国内外での区別も含めたら数え切れないほどあります。

その中に「商品」もあります。

資産運用における「商品」

 

  • 原油
  • 天然ガス
  • プラチナ
  • 大豆
  • トウモロコシ

以上のようなものです。

運用の世界における「商品」とは、経済活動になくてはならないものです。

なので「商品」自体が投機的に売買される商品取引所まで設けられて日々売買されているのです。

 

今回はその中の「金」を見ていきましょう!

運用における金の性質

それでは『金の性質』について、売買される理由から見ていきます。

 

売買される代表的な理由は安全資産としての側面によるものが大きいです。

「有事の金」とも言われているように金は戦争や紛争、外交的対立など何かあった時に安全のため保有しておく資産として見られています。

今まさに、全世界的にコロナ禍という有事であることは説明不要ですね

 

「金」が安全資産といわれる理由については、「貨幣」のもつ性質と合わせてご説明いたします。

 

そもそも皆さんが普段使っているお金(円)が当たり前のように使えるのは、円を発行している日本の中央銀行及び日本政府に信頼=信用力があるからです。

もし日本がデフォルト(債務不履行)に陥るなどして信用をなくしてしまえば、私たちが持っているお金は紙くずや石ころ同然になってしまいます。

ですが経済大国の日本がそんな事態には陥る可能性は極めて低いので、誰もが安心して円を保有して円で買い物ができるのです。

この信用度を絶対的な価値として見ているので日本円は安全資産、というロジックが成り立っているのです。

そして「金」も「貨幣」同様に安全資産として見なされています。

悩めるAくん
同じく安全資産なら別に「金」を買わなくても、日本円でいいんじゃないの?
てつや
いやいや、安全資産として見られている理由が「貨幣」とは異なるから、円だけ持っていたらいいわけではないんだ

 

つまり、

「貨幣」では発行体(国)の信用度を尺度として見ていましたが、「金」では金自体の価値を尺度として見ています。

 

『金自体の価値』とはどういうものか、代表的なものを以下お伝えします。

金自体の価値とは

 

  • 産出できる量に限りがある(生産できない)=稀少価値
  • 装飾品としての価値

これらの理由で「金」には『金自体に価値がある』のです。

ここが同じ安全資産とされる「貨幣」とは異なるところです。

景気とは独立した要素を多く持つので株や債券などと比べて安全、とも言えるのですね。

 

それではいよいよ、『金に投資するタイミング』について解説していきます!




金に投資するタイミング

「金」は有事の際に備えておく資産、つまり先行きが読めない時にリスク回避のために保有する資産である、という認識を持った上で読み進めてください!

 

以下でご説明する3つの指標を押さえて、今「金」に投資するタイミングかどうかを判断する材料にするといいですよ!

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景気指標

景気の全体感をウォッチしよう!

 

「金」はリスク回避として保有するものですので、逆にリスクを積極的にとってもいい場面であれば「金」を保有する動機は弱まります。

例えばコロナウィルスが全世界的に終息し、ワクチンの開発などで今後パンデミックが起こらないという状況になったり、景気刺激策として各国中央銀行が政策金利を引き下げるなどしてリスク資産(株式など値動きの激しいもの)にとってプラスに作用するニュースが流れれば、相対的に安全資産を保有する魅力は薄まります。

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景気が良くなりそうなニュースが出て株式を持っておけば大きなリターンを狙えそうなのに、値動きの少ない債券や「金」など安全資産を敢えて保有する人はいないはずです。

金利

金利動向をウォッチしよう!

 

金利は国債を保有した時の利回りで表されます。

代表的な金利である米国の10年国債の利回りと金を比較すると、ある程度逆相関(金利が上がれば金価格が下落、金利が下がれば金価格が上昇)といえる動きとなります。

10年債利回り

ではなぜ同じ安全資産なのに反対の動きをするのか。

それは国債には利子がつくのに対して「金」には利子がつかないからです。

つまり一概に有事の時でも全ての資金が「金」に向かうのかといえば、当然そうはならないのです。

安全資産の中で吟味された上で、利子のつかない金と米国債(債券)が投資家に選好されているのです。

インフレ率

インフレ率をウォッチしよう!

 

CPI

インフレとは物価上昇のことです。

それでは物価上昇が何を意味するのか。

インフレは貨幣価値の下落を意味します。

 

物価の上昇とはこれまで100円で購入できていたものが、例えば110円になることで、これまでと同じ金額では購入できなくなわけです。

つまりは貨幣の価値が下がったということです。

貨幣はインフレに弱い資産、一方金や株式、不動産などはインフレに強い資産と言われます。

有事の際、安全資産を選ぶのであれば、「金」の出番です。

物価が上昇したからといって「金」の価値が下がるでしょうか。

先述したように「金」にはそれ自体の価値がありますので物価とは独立的に考えられます。

なので物価上昇の局面で見たときには、貨幣と比べて「金」は価値を保つことができるので、インフレ(物価上昇)に強いということです。

 

「金」投資のタイミングまとめ

  • 景気の先行き:先行きが不透明であれば、安全資産である金が買われるので金価格は上昇
  • 金利動向:安全資産として比較すると、金利が下落する局面では金価格は上昇
  • 物価水準:インフレは安全資産である貨幣の価値を下落させるので、金価格は上昇

さいごに

金は金自体に価値を持つ点で安全資産であることをお伝えしました。

その上で、投資するタイミングとしては

  • 景気の先行き
  • 金利動向
  • インフレ率

の3つの指数を見ながら円キャッシュ以外のリスク分散として検討していきましょう!

ポートフォリオを組む際には金は使い勝手のいい投資対象になるので、動向には注視していきたいですね!

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。