こんにちは、てつやです。
世の中には有名なマネー誌がありますが、皆さんは参考にしていますか?
マネー誌の情報についてこんな疑問があります。
本日は2大マネー誌が新型コロナウィルス後、推奨銘柄が実際どうだったのか調査結果をお伝えします。
✔今年の日経平均の動き
✔有名な2大マネー誌とは
✔マネー誌が推奨した銘柄の調査結果
では、解説していきますね。
2020年の日経平均の動き
2020年も残すところ3ヵ月となりましたが、今年前半の株式相場は新型コロナの影響で波乱が続きました。
2万3,000円台で推移していた日経平均は、2月21日から3月19日までの約1ヶ月でおよそ3割下落しました。
こんなツイートもしていました。(この時期、売りで入っていましたので)
#日経平均株価
— てつや@あなたの複業のお供 (@tetuya_888) March 13, 2020
午後は踏ん張っちゃいましたね。
今日も利益出たので、ウナギ食べました! pic.twitter.com/DNwMp0MvMw
当初は世界的な新型感染症の拡大がどこまで経済に打撃を与えるか見通せず市場もパニックとなり底なし沼とも思われましたね。
しかし、3月16日にダウ平均が過去最大の下げ幅を記録した翌週、米国で与野党が大規模な経済対策を協議したのをきっかけに相場は反転しました。
日経平均はここから3ヵ月足らずで約4割上昇して2万3,000円代を回復して6月以降おおむね2万2,000~2万3,000円台で推移しています。
振り返ると日経平均が1万7000円を割り込んだところを底として反発したあたりが絶好の買い場でした。
もちろんどんな株も上昇したわけでなく、操業停止に追い込まれ今期の下方修正をした企業もあります。
巣ごもりやテレワークの特需で株価が上昇した企業など様々でした。
そこで情報源として活用した人も多かったであろう2大マネー誌が特集で推奨した銘柄を調査してみることにしました。
そもそも2大マネー誌とは何ぞやというところからお伝えします。
2大マネー誌とは?
現在は『日経マネー』(日経BP)と『ダイヤモンド・ザイ』(ダイヤモンド社)が生き残り、ライバル同士でしのぎを削っている状況です。
いずれも月刊誌で毎月21日発売です。
ダイヤモンド・ザイの方が数十円安いです。
日経マネー
日経BPから発行されている月刊誌で、株や投資信託やREITなどの投資商品に関する話題だけじゃなく、保険、ローン、税金、不動産などマネー全版に関する情報誌です。
株に関しては、株式相場の分析や個別銘柄情報、テクニカル分析手法などの固い話題だけでなく、株主優待や”主婦が実践している投資方法”みたいな特集もあり、初心者でも楽しめる内容になってます。
ダイヤモンド・ザイ
ダイヤモンド社が発行する月刊誌です。基本的な内容は日経マネーと同じですが、誌面がカラフルでイラストも多く初心者や若者向けにわかりやすく記事が書かれています。
投資やマネーに関する記事が中心ですが、株主優待やふるさと納税、クレジットカードなどの特集も掲載されます。
2大マネー誌の6月号を比べてみた
6月号を選んだ理由は、
相場の下げ止まり感が出てから制作の6月号(4月21日発売)であれば両誌の取材力・分析力が発揮されているのではと考えました。
また、紙面にはかなりの数の銘柄の記載があるため、「オススメ〇銘柄」、「プロ厳選の〇銘柄」など推奨の意図が読み取れる銘柄を選定しました。
日経マネーの特集
企画①:「個人投資家に人気の18銘柄をプロが診断」
定番企業10銘柄・新興企業8銘柄を3人がジャッジしておりうち8銘柄に「買い」の判定がでていました。
企画②:「波乱相場を勝ち抜く最強株 プロが厳選 攻めの上昇株」
企画③:「波乱相場を勝ち抜く最強株 プロが厳選 安すぎ!超バーゲンの銘柄」
4人のプロがそれぞれ3銘柄ずつを挙げています。
ダイヤモンド・ザイの特集
企画①:「プロが厳選!特にオススメ!底値が固い高配当株」
企画②:「リーマンショックでも減配しなかった株はやはり強かった!」
企画③:「プロオススメ!中小型株でも大丈夫!キラリと光る高配当株」
企画④:「反発必至の50銘柄から選定!プロ厳選の株」
銘柄は全3,717社から配当利回りの高い銘柄を並べた上で時価総額300億以上、今期は減配していない今期営業利益2桁減を排除で厳選しています。
さらに、値動きの幅や自己資本比率など7項目でスコア化の上プロが選定しており、理論での推奨が特徴的となっています。
2大マネー誌推奨銘柄の成績は?
6月号発売3ヵ月後の7月21日時点の終値ベースでで両誌の成績を比較した結果は以下です。
一覧は証券コード、銘柄、騰落率を記載しております。
- (↓企画①)
- 4755楽天10.0%
- 7203トヨタ自動車3.3%
- 9984ソフトバンクグループ40.7%
- 8267イオン16.3%
- 3436SUMCO16.4%
- 4661オリエンタルランド0.7%
- 2702日本マクドナルドHD5.0%
- 6182ロゼッタ28.7%
- (↓企画②)
- 6027弁護士ドットコム61.7%
- 3694オプティム44.3%
- 4776サイボウズ61.4%
- 6920レーザーテック71.1%
- 6754アンリツ16.3%
- 3038神戸物産23.0%
- 9090丸和運輸機関10.2%
- 4427EduLab99.3%
- 6071IBJ11.7%
- 7956ピジョン9.5%
- 3021パシフィックネット0.2%
- (↓企画③)
- 3941レンゴー5.8%
- 3300AMBITION9.5%
- 5713住友金属鉱山33.0%
- 6954ファナック42.2%
- 9202ANA HD▲3.6%
- 6966三井ハイテック46.4%
- 6988日東電工28.1%
- 6999KOA17.9%
- 4665ダスキン▲1.3%
- 8885ラ・アトレ22.5%
- 2981ランディックス▲3.6%
- 6557global bridge HD▲13.0%
- (↓企画①)
- 8096兼松エレクトロニクス29.2%
- 9433KDDI5.7%
- 3382セブン&アイ・HD▲4.4%
- 9069センコーグループHD▲4.3%
- 1926ライト工業24.1%
- 1721コムシスHD15.5%
- 3050DCM HD26.8%
- 4206アイカ工業21.2%
- 1835東鉄工業▲0.4%
- 6013タクマ26.1%
- 9728日本管財9.1%
- 3167TOKAI HD7.4%
- 1969高砂熱学工業▲5.3%
- 1946トーエネック15.2%
- 7226極東開発工業20.2%
- (↓企画②)
- 4452花王▲1.6%
- 7532パンパシフィックインターナショナルHD13.0%
- 8113ユニ・チャーム20.1%
- 3549クスリのアオキHD9.7%
- (↓企画③)
- 3452ビーロット4.2%
- 4845スカラ29.3%
- 2427アウトソーシング37.6%
- 4346ネクシィーズグループ▲7.1%
- 8934サンフロンティア不動産7.1%
- 8425みずほリース15.4%
- (↓企画④)
- 8591オリックス1.9%
- 3547串カツ田中HD33.1%
- 9468KADOKAWA49.5%
- 2531宝HD23.8%
- 3193鳥貴族1.1%
- 3630電算システム56.0%
日経マネ-:27勝4敗で+23.0%
ダイヤモンド・ザイ:25勝6敗で+15.5%
という結果になりました。(勝ちとは7月21日終値が1円でも高い場合、1円でも低ければ負け)
ちなみに、同期間のTOPIXは11.8%上昇(1415.89→1582.74)しております。
一般的なインデックスファンドはTOPIXをベンチマークにすることも多いので、両誌ともインデックスファンドより理論的には好成績を残せたと言えますね。
投資信託するならインデックスファンド。おすすめファンドも紹介
攻めを打ち出した日経マネー、守りを打ち出したダイヤモンド・ザイともにスタンスの違いはありますので両誌ともに及第点と言えるのかと。
まとめ
結論として、月刊マネー誌の銘柄選びはそこそこ頼りになるといえるのではないでしょうか。
これからも銘柄選びに困ったらとりあえず両誌を手に取ってみて参考にしてみるのもいいかもしれません。
ただ、掲載された推奨銘柄をすべて買うというのは現実的ではないので、自分自身の銘柄選定や利益確定時期、損切りのタイミングなどの戦略を持って資産運用をしていくよう日々学んでいきたいですね。
では本日はここまでにします、いつもありがとうございます。