こんにちは。
世の中には有名なマネー誌がありますが、皆さんは参考にしていますか?
以前こんな記事を書いたところすごく反響がありましたので、今回はその第二弾を行っていきます。
>>2大マネー誌のおすすめ株情報は本当に当たる?コロナ底値からの3ヵ月を検証してみた
本日は2大マネー誌のおすすめ銘柄を選定し、実際に3ヶ月後どれくらい騰落したのかを検証していきますね。
足元の日経平均の動き
有名な2大マネー誌とは
マネー誌が6月号(4/21発売)で推奨した銘柄
では、解説していきますね。
2021年4月末までの日経平均の動き
2021年も早くも4ヵ月が過ぎてしまいましたが、今年前半の株式相場は3月までひたすら上げてきました。
日経平均株価は2020年10月30日の2万2948円を基点に、上昇基調を継続しています。
これはマーケットが、大激戦だったアメリカの大統領選挙(同11月3日)でのジョー・バイデン大統領誕生と民主党の勝利をあらかじめ読み切ったことが大きいです。
米国の株式とともに、日本株も上昇したともいえますね。
その後、バイデン大統領が選挙前の公約に挙げていた巨額の財政政策で、恩恵を受けるとされていた次世代エネルギー関連等が急騰しました。
日経平均株価も、節目となる高値2018年10月2日の2万4448円を同11月9日にザラ場・終値ともに超えてからは急騰を続け、今年の2月16日にはザラ場で3万0714円の高値をつけました。
(もちろんどんな株も上昇したわけでなく、今期の下方修正をした企業もあります。)
その後は2万8300円~3万0500円のレンジ内での推移となっています。
こんなツイートもしていました。とにかく米国株が上げましたね!
S&P500最高値更新しましたね。
— てつや@あなたの複業のお供 (@tetuya_888) January 22, 2021
とにかくこのまま乗っかっておきます‼️
米国資産は為替リスク、個別株の分析も日本株以上に手間がかかりますので、避けられがち。でもこんなに右肩で上がっているのだから資産の一部は振り向けた方がいいです。手数料の低いインデックスファンドやETFが入りやすいです pic.twitter.com/aeItlevnAe
一方で4月に入り、日本株は軟調な推移が見られており、様々なリスクシナリオも見え隠れする難しい相場が予想されています。
・新型コロナの感染の深刻度
・ワクチン接種の進捗状況
・東京オリンピック・パラリンピックの開催状況
・米中対立の地政学的リスク
・各社の企業業績 など
これから決算発表が本格化してきますが、中国リスクを嫌気された安川電機や良品計画などは予想営業利益を上回ったものの発表翌日の株価は大きく下落しています。
そこで情報源として活用する人も多い、2大マネー誌が推奨した銘柄を調査していきますね。
そもそも2大マネー誌とは何ぞやというところからお伝えします。
2大マネー誌とは?
現在は『日経マネー』(日経BP)と『ダイヤモンド・ザイ』(ダイヤモンド社)が生き残り、ライバル同士でしのぎを削っている状況です。
いずれも月刊誌で毎月21日発売です。
ダイヤモンド・ザイの方が数十円安いです。
日経マネー
日経BPから発行されている月刊誌で、株や投資信託やREITなどの投資商品に関する話題だけじゃなく、保険、ローン、税金、不動産などマネー全版に関する情報誌です。
株に関しては、株式相場の分析や個別銘柄情報、テクニカル分析手法などの固い話題だけでなく、株主優待や”主婦が実践している投資方法”みたいな特集もあり、初心者でも楽しめる内容になってます。
ダイヤモンド・ザイ
ダイヤモンド社が発行する月刊誌です。基本的な内容は日経マネーと同じですが、誌面がカラフルでイラストも多く初心者や若者向けにわかりやすく記事が書かれています。
投資やマネーに関する記事が中心ですが、株主優待やふるさと納税、クレジットカードなどの特集も掲載されます。
2大マネー誌の2021年6月号を比べてみた
6月号を選んだ理由は、
相場の方向感が難しい時期の6月号(4月21日発売)であれば両誌の取材力・分析力が発揮されているのではと考えました。
また、紙面にはかなりの数の銘柄の記載があるため、「オススメ〇銘柄」、「プロ厳選の〇銘柄」など推奨の意図が読み取れる銘柄を選定しました。
日経マネーの特集
企画①:「3つの視点で探す上昇期待大の大型優良株」
企画②:「アナリスト予想で割安高配当株を発掘」
企画③:「成長期待大の未来の主役株を探せ!」
2人のプロがそれぞれ2銘柄ずつを挙げています。
ダイヤモンド・ザイの特集
企画①:「史上最高の好業績株」
銘柄は全3,800社から①「売上高と3つの利益がすべて史上最高」②「10期連続で増益を達成」③「売上高営業利益率が10年間で最高」を満たした銘柄に厳選
企画②:「史上最高の配当株」
銘柄は全3,870社から①「実績10年+予想1年で連続増配」②「配当額が最高で高利回りの株」を満たした銘柄に厳選
企画③:「史上最高の高値株」
銘柄は全3,870社から①「史上最高値を更新したテーマ株」②「史上最高値を更新した上方修正株」を満たした銘柄に厳選
各テーマごとにかなり銘柄を厳選しており、かつプロが選定しており、理論での推奨が特徴的となっています。
2大マネー誌推奨銘柄は?
6月号発売3ヵ月後の7月21日時点の終値ベースで両誌の成績を比較しました。
一覧は証券コード、銘柄と騰落率を記載しております。
- (↓企画①)30銘柄
- 1963日揮ホールディングス▲19.3%
- 4063信越化学工業▲5.7%
- 5201AGC▲6.2%
- 5713住友金属鉱山▲8.2%
- 6501日立製作所26.7%
- 6594日本電産▲2.8%
- 7203トヨタ自動車18.4%
- 8058三菱商事1.0%
- 8088岩谷産業▲7.3%
- 9432NTT2.3%
- 4188三菱ケミカルホールディングス11.0%
- 4208宇部興産▲3.8%
- 5214日本電気硝子▲5.0%
- 5401日本製鉄▲8.8%
- 5406神戸製鋼所▲5.9%
- 5706三井金属▲15.2%
- 6301コマツ▲14.6%
- 6326クボタ▲8.4%
- 9062日本通運4.4%
- 9101日本郵船37.0%
- 1605INPEX2.6%
- 2768双日8.6%
- 6178日本郵政2.7%
- 7240NOK3.2%
- 7261マツダ21.8%
- 7762シチズン時計14.1%
- 8233高島屋3.9%
- 8306三菱UFJフィナンシャルG▲0.1%
- 8591オリックス8.0%
- 8766東京海上ホールディングス▲1.0%
- (↓企画②)16銘柄
- 8424芙蓉総合リース▲0.6%
- 1861熊谷組▲4.6%
- 5021コスモエネルギーホールディングス2.4%
- 9412スカパーJSATホールディングス▲15.4%
- 9513Jパワー▲5.7%
- 7270SUBARU1.0%
- 7267ホンダ7.2%
- 6995東海理化▲1.2%
- 8593三菱HCキャピタル▲2.7%
- 5393ニチアス▲0.9%
- 1951協和エクシオ▲6.5%
- 8001伊藤忠商事▲5.3%
- 5019出光興産▲2.7%
- 1925大和ハウス工業5.5%
- 8601大和証券G本社1.3%
- 8309三井住友トラストホールディングス▲4.7%
- (↓企画③)4銘柄
- 6289技研製作所▲3.3%
- 7915NISSHA17.8%
- 4167ココペリ▲31.6%
- 9793ダイセキ27.4%
- (↓企画①)23銘柄
- 6095メドピア▲31.8%
- 3360シップヘルスケアホールディングス▲4.6%
- 2175エス・エム・エス▲4.3%
- 2491バリューコマース▲4.4%
- 3678メディア・ドゥ▲22.6%
- 3769GMOペイメントゲートウェイ0.5%
- 3288オープンハウス11.2%
- 2127日本M&Aセンター7.3%
- 7532パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス1.6%
- 3141ウエルシアホールディングス2.7%
- 3677システム情報▲10.3%
- 2413エムスリー▲6.7%
- 6055ジャパンマテリアル▲0.5%
- 3798ULSグループ56.5%
- 8155三益半導体工業▲16.5%
- 4765モーニングスター0.0%
- 7974任天堂▲4.5%
- 4308Jストリーム▲37.1%
- 7309シマノ3.9%
- 2326デジタルアーツ▲10.4%
- 3031ラクーンホールディングス▲17.5%
- 6754アンリツ▲14.7%
- 4063信越化学工業▲5.7%
- (↓企画②)26銘柄
- 9037ハマキョウレックス1.8%
- 2374セントレア・ホールディングス▲21.7%
- 6370栗田工業9.7%
- 3097物語コーポレーション▲0.6%
- 8425みずほリース12.9%
- 7613シークス▲4.6%
- 4901富士フィルムホールディングス15.1%
- 8012長瀬産業▲0.9%
- 4975JCU▲8.6%
- 4205日本ゼオン▲14.7%
- 1951協和エクシオ▲6.5%
- 9303住友倉庫11.4%
- 6345アイチコーポレーション0.4%
- 4627ナトコ8.7%
- 6737EIZO17.9%
- 3375ZOA▲5.7%
- 7483ドウシシャ▲8.7%
- 2737トーメンデバイス▲0.7%
- 7272ヤマハ発動機▲0.8%
- 3050DCMホールディングス▲6.3%
- 8095イワキ▲23.6%
- 4471三洋化成工業3.7%
- 6402兼松エンジニアリング▲8.9%
- 1413ヒノキヤG▲9.7%
- 1793大本組0.9%
- 5702大紀アルミニウム工業所17.3%
- (↓企画③)12銘柄
- 6920レーザーテック15.4%
- 8035東京エレクトロン▲5.5%
- 3696セレス▲22.3%
- 6200インソース▲1.0%
- 3563FOOD&LIFE COMPANIES▲14.3%
- 7550ゼンショーホールディングス▲2.3%
- 7071アンビスホールディングス8.2%
- 4552JCRファーマ9.8%
- 2929ファーマフーズ▲6.7%
- 6036KeePer技研29.4%
- 6967新光電気工業11.8%
- 6594日本電産▲2.8%
推奨銘柄の勝敗と騰落率については、以下となりました。
✔日経マネー:22勝28敗で+0.6%
✔ダイヤモンド・ザイ:23勝37敗1分で▲1.8%
両誌ともに負け越しという結果に。
日経マネーはなんとかプラスで着地いたしました。。
守りを打ち出した日経マネー、攻めを打ち出したダイヤモンド・ザイともにスタンスの違いはありました。
しかし、まだまだコロナの世界的な影響や、実体経済の回復が感じられないと個別株は難しい局面かもしれませんね。
毎日相場を見られない人にとっては、投資信託でこの相場は運用しておいた方がいいかも!?
投資信託するならインデックスファンド。おすすめファンドも紹介
まとめ
いかがでしたか?
月刊マネー誌によって推奨銘柄には割と大きな違いがありました。
結果的にはどっこいどっこいといったところでした。
結論は大きなトレンドの中で買いの材料が見つかりにくいときはあえて個別株から離れてみるものありかもしれません。
また、銘柄選びに困ったら、とりあえず両誌を手に取ってみて参考にしてみるのもいいかもしれません。
ただ、掲載された推奨銘柄をすべて買うというのは現実的ではないので、自分自身の銘柄選定や利益確定時期、損切りのタイミングなどの戦略を持って資産運用をしていくよう日々学んでいきたいですね。
>>株初心者に絶対おすすめの本|書籍「トイレ休憩で株してたら月収50万円になった件」のレビュー
では本日はここまでにします、いつもありがとうございます。