こんにちは、てつやです。
日経平均株価はコロナウィルスの影響で2月の末から急落したものの、一応の落ち着きを見せている状況ですので、これから株式投資をはじめようとしている方もいるかもれませんね。
株式投資の面白いところは、日経平均株価が下がっているからといって、すべての銘柄が下落するというわけではなく、こんな相場でも上昇している銘柄もあるということです。
という方に、財務指標から優良銘柄を選定する方法をお伝えします。
結論から言うと、
- 株価の割安性を見る指標→PERとPBR
- 企業の成長性を見る指標→ROEとROA
- 経営の効率性を見る指標→ROE
この4つの指標を押さえるだけで財務指標についてはオッケーです。
でも株の割安性と成長性、経営の効率性ってなに?
株の割安性と成長性とは
株式投資をするとして、どのような株を買いたいですか?
「これから下がるだろう、よし買おう!」と思って株を買いますか?
株式投資には、自分の思い入れのある企業を応援するという意義もありますのでそういう方もいるかもしれません。
しかし、大半の人は投資をするなら中長期的な配当益や、価格が上がった時の売却益を目的として株を買うはずです。
であれば、これから株価が上がりそうな銘柄を選びますよね。
その際、超人気銘柄でとりあえず買っておけという銘柄は、投資家が買いに買って価格が高止まりしている状態かもしれません。
そんな時に買ってしまうとどうなるか。
価格が高止まりしている状態なら、既にその株を買っていた投資家は売却益を出すため売却します。
すると株価は下落します。同時に、買ったばかりなのに、あなたの株も下落します。
つまり割安性というのは、高値掴みをさけるための指標ということになります。
同じようなロジックで、成長する会社の株は上昇していく可能性が高いので、あなたはこれから成長する企業に投資をしたいと考えるはずです。
ただ、成長といっても概念が曖昧なので、開示されている財務諸表など目に見える客観的な形で成長を割り出したものが成長性の指標ということになります。
もう一度まとめると、
株が割安というのは、
企業の業績や資産に対して株価が安い=お買い得感が高い株
投資家は割安な株を探し求めるので、割安感が株価自体を下支えしていることから株価が下落しにくい
今後適正な価格に上昇する可能性ももちろんあるので株価の上昇もねらえる
「株が割安」は開示されている財務諸表に表れている業績に対して割安ということです。
一方で「安い株」は1株価格が単純に安いだけであって、適正な価格を反映しているので、今後株価が上昇するかは完全に不明です。
株に成長性があるというのは、
年々業績が良くなっているような今後も企業としての成長が見込める株
過去の業績だけでなく、来期予想の売上高や利益が上昇していることが条件
一般的に長期保有に適しており、時間をかけて上昇していく可能性あり
割安性と成長性の大切さについてご理解いただけましたでしょうか?
では、その割安性や成長性がわかる4指標について具体的にお伝えします。
4つの財務指標とは
PERとは
PERとは株価収益率といいます。
PER=時価総額÷純利益
=株価÷1株あたり利益(EPS)
株価と1株あたりの利益を比較し、割高か割安かを判断する指標になります。
現在の株価が利益に対して何倍で買われているかを示し、低ければ低いほど割安と判断できます。
例えばPERが10倍ということは、今の株価が1株利益の10倍ということなので、投資回収まで10年かかるということを意味します。
一般的には10倍以下が目安とされています。
PBRとは
PBRとは株価純資産倍率といいます。
PBR=株価÷1株あたりの株主資本(BPS)
※BPS=株主資本÷発行済株式数
株主資本とは株主が出資した『資本金』や『法定準備金』、それを使って生じた利益の『利益剰余金』のことをいいます。
別の言い方で純資産や自己資本ともいわれます。
企業がこつこつ利益を生み出してきた結果が表れるのが株主資本なので、B/S上一番大切な項目になります。
つまり、1株あたりの純資産と株価を比較して割安かどうかを判断する指標です。
数値が1のときは、株価と1株あたりの純資産が等しいということになり、一般的に1未満の場合は割安と判断されます。
PBRは別名、解散価値とも呼ばれています。
PBRが1を下回っている状態だと、もし解散したとしても持っている株数に応じて株主資本を受けとれる可能性があるので株主が儲かるということになります。
ROEとは
ROEとは株主資本利益率といいます。
ROE=1株あたり利益(EPS)÷1株あたりの株主資本(BPS)
=当期純利益÷株主資本
株主資本に対する利益の比率を示す指標です。
株主が投資した額に対して、どれだけの利益を生み出しているのかを計っています。
数値が高いほど利益率が高く、成長性が高いと判断されます。
また、株主資本を効率的に利用し利益を上げているため能力の高い経営ができているとも判断されます。
一般的には10%以上が狙い目といわれています。
ROAとは
ROAとは総資産利益率といいます。
ROA=当期純利益÷総資産
純資産に対してどれだけの利益を得ているのかを示す指標です。
数値が高いほど成長性が高いと判断されます。
5%以上が目安とされることが多いです。
財務指標がこの水準なら買いの検討もあり
- PER→10倍以下なら割安
- PBR→1倍未満なら割安
- ROE→10%以上なら成長性が高い
- ROA→5%以上なら成長性が高い
2020年4月24日時点そんな株はあるか?
上記の条件を満たす株は東証1部銘柄に絞っても、179件もありました。(意外とありました、、、)
この銘柄たちも一つの購入候補としてリストアップしてはいかがでしょうか?
まとめ
本日は、割安性、成長性、経営効率を確認することが大切で、
以下4つの指標と目安の数値を覚えておいてください。
- 株価の割安性を見る指標→PER(10倍以下)とPBR(1倍未満)
- 企業の成長性を見る指標→ROE(10%以上)とROA(5%以上)
- 経営の効率性を見る指標→ROE
それでは楽しい株式投資ライフをお過ごしください。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。