こんにちは、てつやです。
街中で買い物をする外国人(特に中華系のかた)を見なくなって久しいですね。インバウンド観光客の減少も気になります。
本日は新型コロナウィルスによるインバウンドの影響について考えてみました。
<この記事でわかること>
・インバウンドとGDPの関係
・日本と世界のインバウンド事情
・国際観光収入ランキング2018
・観光収入ランキング2018(対GDP比)
を解説していきますので、情報の補完や話のネタ、株式投資などの参考にしていただければ。
では早速お伝えしていきます!
インバウンドとGDPの関係
2012年に第二次安倍政権が発足して以来、日本国内には外国人観光客があふれ、2019年には、日本はインバウンドで儲ける国として世界第9位にランクインしました。
2018年国際観光収入ランキング
出所:UNWTO(データ更新日2020年1月24日)
順位 | 国名 | 金額(USドル) |
---|---|---|
1 | アメリカ | 2146憶8000万ドル |
2 | スペイン | 812憶5000万ドル |
3 | フランス | 653憶5800万ドル |
4 | タイ | 602憶2500万ドル |
5 | イタリア | 490憶6600万ドル |
6 | イギリス | 485憶1500万ドル |
7 | オーストラリア | 450憶9800万ドル |
8 | ドイツ | 428憶9800万ドル |
9 | 日本 | 420憶9300万ドル |
10 | 中国 | 403憶8600万ドル |
11 | マカオ | 403憶5800万ドル |
12 | 香港 | 352憶6800万ドル |
しかし、新型コロナウィルスの影響で各国が入国制限をする事態となり、東京オリンピックも延期されました。
なので2020年の国際観光収入は激減することが確実視されています。
その大幅な減収はGDPへの影響大です。
GDPとは、
✔国の「儲けの総額」を表す
✔国の景気指標としてもっとも重要
社会の授業ぽいですが、GDPの構成は以下です。
✔個人消費支出
✔政府消費支出
✔企業設備投資
✔財貨・サービス(輸出)
✔財貨・サービス(輸入)
✔公共投資など
✔民間住宅投資
✔民間在庫変動
✔公的在庫品変動
GDPを上げるには、個人消費、輸出、設備投資を増やす必要があるのです。
また、インバウンドは輸出増につながります。
- 輸出の「サービス収支」が訪日外国人旅行者の国内旅客運賃、日本の航空会社の利用料、宿泊費、飲食費などの支払
つまり、外国人観光客がたくさん日本に訪れて、たくさんお金をつかってくれることで輸出が増えGDPの増加に寄与します。
2018年名目GDPランキング
出所:IMF(データ更新日2019年10月17日)
順位 | 国名 | 金額(USドル) |
---|---|---|
1 | アメリカ | 20兆5802億ドル |
2 | 中国 | 13兆3680億ドル |
3 | 日本 | 4兆9717億ドル |
4 | ドイツ | 3兆9513億ドル |
5 | イギリス | 2兆8288億ドル |
6 | フランス | 2兆7801億ドル |
7 | インド | 2兆7187億ドル |
8 | イタリア | 2兆758億ドル |
9 | ブラジル | 1兆8678億ドル |
10 | 韓国 | 1兆7204億ドル |
11 | カナダ | 1兆7124億ドル |
12 | ロシア | 1兆6572億ドル |
世界のインバウンド事情
上記では、観光収入の金額におけるランキングを紹介しました。
ランキング上位の国ほど金銭的なロスも大きくなりますが、各国のGDPに対する観光収入の割合(依存度)を示すデータをみてみましょう。
その割合が高い国ほどコロナ禍によって財政バランスを起こす可能性が高いと言えます。
観光収入ランキング2018(対GDP)
出所:knoema
順位 | 国名 | 対GDP比(%) |
---|---|---|
1 | マカオ | 72.2 |
19 | アイスランド | 32.6 |
27 | タイ | 21.6 |
37 | 香港 | 17.4 |
71 | 中国 | 11.0 |
113 | アメリカ | 7.8 |
120 | 日本 | 7.4 |
マカオやアイスランドはかなりインパクトのある数字です。近隣国では、タイ、香港などにとってもインパクトが大きそう。
観光収入の大きいアメリカや日本にとってGDPにおける影響は、実は報道されているほど大きくないことがわかりますね。
さいごに
いかがでしたか?本日は新型コロナウィルスにおける世界の経済をインバウンドの観点から見ていきました。
近年、陸運業、空運業、ホテル、小売業など「インバウンド関連銘柄」期待が高まった日本の株式市場でした。
これら業種は新型コロナウィルスの影響をうけ、今後の事業の立て直しや再編に注目があつまっています。
GDPは一国の景気を計る重要指標なので、世界のインバウンド動向に今後も注視したいですね。
本日はここまでにします。いつもありがとうございます。