こんにちは、てつやです。
運用をはじめたら毎日欠かさずチェックすることになる株価指数。
株価指数には大きく分けて日経平均株価などの「株価平均型指数」とTOPIXなどの「時価総額加重平均型指数」の2種類があります。
この記事では、
・株価平均型指数の特徴と算出方法
・時価総額加重平均型指数の特徴と算出方法
・景況感の把握にはどちらを参考にする?
を解説していきますので、株式・投信運用の参考にしていただければ幸いです。
結論から申し上げると、実際の景況感をつかむなら、TOPIXを見ましょうとなります。
2021年3月19日日銀政策決定会合においても今後ETFの購入はTOPIX型のみとなりました!
では早速お伝えしていきます!
株価平均型指数とは

代表的なものは以下です。
・日経平均株価指数(日本)
・日経ジャスダック平均株価指数(日本)
・ダウ工業株30種平均(米国)

株価平均型指数の特徴
株価平均指数の特徴は以下です。
・全株式の中から一部の銘柄を採用
・値がさ株(株価の大きな株)影響大
・大型株(時価総額の大きな株)影響小
・採用銘柄が適切かどうか疑問
例えば、日経平均であれば、ファーストリテイリングなどの値がさ株の影響を受けやすく、トヨタのような大型株の影響はあまり受けないです。
・株のボリュームを反映しないため、実体の景況感とは異なる指数がでることも
では、株価平均指数の算出方法について、日経平均株価を例に解説します。
株価平均型指数の算出方法
一部上場の全銘柄から225銘柄を選び(採用銘柄)その株をぜんぶ足して225で割ります。
この採用銘柄は定期的に見直しがされています。
例えば直近2019年10月には「東京ドーム」が除外され、「エムスリー」が採用されています。
価格の違う銘柄を入れ替えることで、日経平均の指数自体が変わり連続性が損なわれるのを防ぐため、単純に225で割らずに除数で割ります。
例えば、
A株:300円、B株:400円、C株:500円の3銘柄があるとします。
その際の平均株価指数は、
A、B、C株の合計株価1,200円÷3銘柄=400円です。
ある時点でA株を外してD株:1500円を組入れたとすると、
B、C、D株の合計株価2,400円÷3銘柄=800円
となり、指数が2倍になってしまいます。
このままだと今から日経平均を買いたい人には不利益になってしまいますよね。
なので、除数を使って組み替え前後の比率をそろえる必要があります。
新合計株価2400円÷旧合計株価1,200円=比率2
3銘柄×比率2=新しい除数6
B、C、D3株合計株価2,400円÷除数6=400円
これで連続性を保つことができました。算出方法は以上になります。
時価総額加重平均型指数とは

代表的なものは以下です。
・東証株価指数TOPIX(日本)
・S&P500(アメリカ)
・ナスダック総合指数(アメリカ)
・FTSE100種総合株価指数(イギリス)
・ドイツ株価指数DAX(ドイツ)
・CAC40(フランス)
・AEX指数(オランダ)
・RTS(ロシア)
・香港ハンセン株価指数(香港)
・加権指数(台湾)
・上海総合指数(中国)
など、ほぼ全世界の指数は時価総額加重平均型指数です。
(参考)2018年世界の株式市場の時価総額ランキング(単位:USドル)
出所/ WFE Annual Statistics Guide 2019 May
順位 | 市場 | 国 | 時価総額 |
---|---|---|---|
1 | ニューヨーク証券取引所 | アメリカ | 20兆6794億7691万 |
2 | ナスダック | アメリカ | 9兆7568億3614万 |
3 | 東京証券取引所グループ | 日本 | 5兆2968億1110万 |
4 | 上海証券取引所 | 中国 | 3兆9194億2026万 |
5 | 香港証券取引所 | 中国(香港) | 3兆8192億1540万 |
6 | ユーロネクスト・グループ | ユーロ | 3兆7303億9830万 |
7 | ロンドン証券取引所グループ | イギリス | 3兆6379億9603万 |
時価総額加重平均型指数の特徴
時価総額加重平均型指数の特徴は以下です。
・世界中の有名な株価指数が採用
・市場の全銘柄を対象としている
・大型株の影響大
・多くの銘柄が値下がりしても、大型株が上がると指数が上がることも
例えば、TOPIXであれば、東証一部に上場する国内の普通株の全銘柄(約2,130社)を採用しています。
トヨタのような時価総額の大きな株の影響を受けやすいことが特徴となります。
では、時価総額加重平均型指数の算出方法について、TOPIXを例に解説します。
時価総額加重平均型指数の算出方法
採用銘柄それぞれの時価総額を算出してすべて足し、全銘柄の時価総額の合計額を出します。
同様に、ある基準となる過去時点の全銘柄の時価総額も算出し、それで割ります。
時価総額とは、企業が発行している株式数にその時点での株価をかけたものです。
単位は円やドルではなく、ポイントとなります。
基準日の時価総額合計とは昭和43年1月4日の時価総額約8兆6,020億円です。
・プロのトレーダーが注視しているのは、加重平均型指数
まとめ

株価指数には2つあり、
- 世界の株価指数のうち、時価総額加重平均株価指数がメジャー
- 馴染みのある日経平均より、TOPIXの方がより実際の景況感を反映
についてお伝えしました。
運用の際参考にいただければ幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
SBIネオモバイル証券
ほぼこれしかないです。
ニュースでは耳慣れた指数なのですが、、、