外貨建て終身保険って入っていいの?メリット、デメリット、正しい使い方を解説。

外貨建て終身保険って入っていいの?メリット、デメリット、正しい使い方を解説。 お金をためる

こんにちは、てつやです。

あなたは保険会社から外貨建て終身保険についての提案を受けていて、

悩めるAさん
外貨建て終身保険てやっていいの?

というお悩みがあってこの記事を開いていただいていると思います。

当記事を書いている人✔ファイナンシャルプランナー歴11年

✅当記事でお伝えすること

・貯蓄型保険としての終身保険について

・外貨建て終身保険とは

・外貨建て終身保険の払込方法

・外貨建て終身保険のメリット・デメリット

先に結論として申し上げると、貯蓄としての外貨建て終身保険は平準払いはあり、一時払いはなし。

一時払いは本来の終身保険として利用するのであればありです。

えっ、どういうこと?と思われたあなたは当記事を読み進めてくださいね。

まずは、貯蓄型保険としての終身保険についてお伝えしていきます!

貯蓄としての終身保険とは

貯蓄としての終身保険とは

保険商品の中には「終身保険」と言われるものがあります。

これは、「一生涯の死亡保障と貯蓄が同時に準備できる」保険です。

過去、円建ての終身保険で予定利率が5~6%もあり、貯蓄効果が高いことから貯蓄の一環として有効でした。

このような保険は「お宝保険」とよばれ、1980年~1992年頃の商品が該当します。

てつや
まだ持っているかたはセカンドライフ資金として大事に保有しましょう。

ところが、最近の円建て終身保険は予定利率が0.5%となっており、ほとんど貯蓄効果がなくなってしまいました。

予定利率とは

予定利率とは保険会社が契約者に約束する運用利回りのことです。

予定利率が高いほど、保険料は安くなります。

これは運用で見込める利益が高いので、保険会社が契約者から保険料を割り引くイメージです。

また、予定利率が高いと利回りも高くなり、満期や解約時の返戻率(支払った保険料総額に対して戻ってくるお金の割合)も高くなります。

終身保険は、契約者から預かった保険料の一部を主に国債で運用しており、予定利率はその利回りに左右されます。

2020年11月10日現在、日本の指標である10年国債の利回りはマイナス金利がら脱却したものの、0.024%

これに対しアメリカの10年国債は0.931%。ちなみにちょうど一年前は1.9%超もありました。

コロナウィルスの発生で米国も大きく政策金利を引き下げたのでだいぶ低下しましたが、それでも日本の金利よりは随分高いです。

そこで貯蓄の観点からにわかに脚光を浴びだしたのが外貨建ての終身保険なのです。

外貨建て終身保険とは

外貨建て終身保険とは

まず、外貨建て保険とは、

マニュライフ生命より

外貨建保険とは、払い込んだ保険料が外貨で運用される保険商品です。原則として、保険料は米ドルや豪ドル、ユーロなどの外貨で払い込み、保険金、解約返戻金などを原則として外貨で受け取ることができます。

外貨建てで「一生涯の死亡保障と貯蓄が同時に準備できる」機能がついた保険が「外貨建て終身保険」となります。

てつや
そのままですね。

外貨建て保険に限らず、終身保険については払込の方法がいくつかあります。

外貨建て終身保険の払込方法

一般的な保険会社の外貨建て終身保険には以下の払込方法があります。

  • 平準払い(月払・半年払・年払)
  • 一時払い

平準払いは定期的に保険料を積立てていくタイプ、一時払いは保険料を一度で払込むタイプです。

なぜ払込方法についてお伝えするかは、読み進めてもらえると理解できますよ。

最近の外貨建て保険にまつわるトラブル事例

最近はあまり外貨建て終身保険のいいニュースを聞かないです。

だからこそ、保険会社から提案されて不安になる気持ちも当然ですね。

朝日新聞デジタルより一部引用

2019年度の外貨建て保険の苦情が、前年比1割増の2822件と過去最高になった。生命保険協会が29日発表した。販売の伸びに伴ってトラブルも増えているが、「為替変動や元本割れのリスクを十分に知らされなかった」など高齢契約者らの苦情が絶えない。

金融庁からの注意喚起より一部引用

外貨建保険の販売については、保有契約の増加に伴って依然として苦情が増加している状況であり、先日(2月 20 日)、国民生活センターからも、外貨建て生命保険の相談が増加しているとして、2017 年 12 月に続き2度目の注意喚起情報が公表されている。これまで、外貨建保険の募集の適正化、高度化に向けて様々な取り組みを行ったが、依然としてこのような状況にあることは真に遺憾である。

金融機関の強引な販売や、金融機関の手数料が曖昧など問題があります。

でもトラブルになっているのは金融機関の販売スタンスについてであり、商品自体に問題があるという記事はあまりないです。

だから外貨建て終身保険が「ダメ」と決めつける前に、メリットとデメリットについてもきちんと理解しておきましょう。

外貨建て終身保険のメリット・デメリット

外貨建て終身保険のメリット・デメリット

では、外貨建て終身保険のメリットとデメリットについてお伝えしていきます。

外貨建て終身保険のメリット

メリットについては以下4つ。

①予定利率が円より高いのであれば貯蓄としてお金の増え方は大きくなる

②ドル資産として通貨の分散が図れる

③外貨ベースで大きな死亡保障がある(保険だけが持つ機能がある)

④解約返戻金を受け取る際に為替次第では大きな為替差益を得ることも可能

円より貯蓄効果が高く、あなたの資産に外貨をプラスすることができます。

なおかつ万が一の際に大切な人に思いを残すことができるのです。

また、④でお伝えの為替相場次第では大きな利益を得ることも可能なのが魅力です。

✅為替差益を得られる時の例

契約時:10,000ドルの保険料で為替レート100円

解約時:解約返戻金10,000ドルで為替レート120円

であれば20万円の利益となります。

(このケースの場合、一時所得であれば50万円控除できるので税金もかかりません

保険加入期間にもよりますが、為替だけで利益がでるのは嬉しいですね。

じゃーいいことばかりだから誰にでもおすすめできるかというとそうでもないです。

もちろん、外貨建て保険にもデメリットはあります。

外貨建て終身保険のデメリット

デメリットは2つです。

①為替変動の影響を受ける

②金利変動の影響を受ける

為替変動の影響は支払時と、メリットでお伝えした解約返戻金受取時に発生します。

平準払いをしている時、

例えば月払いだと保険料が1ヵ月目は1ドル100円で○○ドル、2ヵ月目は1ドル110円で○○ドル、、、、ということが起こります。

ドルでの○○は契約時に決まるので毎日の為替変動によって円での払込額が支払時までわからないし、変動します。

毎月円高(100→95円)にいってればいいですが、円安(100円→105円)にふれていく時期であれば精神的にもお財布的にもよろしくないです。

また、解約返戻金の受取時に円高に進んでいれば、為替差損が発生する可能性もあります。

これはつまり元本割れを意味します。

✅為替差損が出る時の例

契約時:10,000ドルの保険料で為替レート100円

解約時:解約返戻金10,000ドルで為替レート80円

であれば20万円の損失となります。

現状の米ドルの予定利率は1%程度なので、一時払い終身であっても払込金額の返戻率が100%になるのは10年近くかかると思っておいた方がいいです。

10年貯蓄のためにあずけていて、元本割れする可能性があることは理解しておきましょう。

さきほど外貨建て終身保険の予定利率を決める指標は各国の10年国債とお伝えしました。

金利の変動についても外貨建て終身保険は解約時に影響を受けることがあります。

難しくなるのでさらっと言いますが、「市場価格調整」が解約時に算定されて最終的な解約返戻金額が確定します。

市場価格調整とは、

  • 予定利率が低い時に契約し、高い時に解約→解約返戻金が下がる
  • 予定利率が高い時に契約し、低い時に解約→解約返戻金が上がる

というものです。

金利動向によっても将来の解約返戻金が思っていたよりも高い(もしくは低い)ということがあります。

てつや
この2点については理解しておきましょうね。

平準払いと一時払いをすすめられる人の違い

平準払いと一時払いをすすめられる人の違い

一般的には「平準払い」で保険料を払うのは、20代〜50代となります。

その時期は、「家族ができたり」、「家を購入したり」、「子育てや学費の支払い」など大きなライフイベントが発生したりまとまったお金が必要な時期です。

だからコツコツ資産運用や貯蓄をする時期とも言えます。

一方、「一時払い」が可能なのは60代以降の方でしょう。

「子育てもひと段落」し、「勤続していた会社から退職金をもらい出して」まとまったお金もそれなりにある世代です。

冒頭、外貨建て保険に入ることについての結論を申し上げました。

貯蓄としての外貨建て終身保険は平準払いはあり、一時払いはなし。

一時払いは本当に終身保険として利用するのであればあり。

どういうことかといいますと外貨建て保険に入るのであれば、

あなたが外貨建て終身保険を契約する時の年齢使い方についてちゃんと意識しましょうということです。

外貨建て終身保険は入っていいの?

外貨建て終身保険は入っていいの?

外貨建て終身保険を検討する20代~50代の人

入るのであれば貯蓄としてコツコツ「平準払い」で利用しましょう。

そうすることで、

資産として外貨を保有することができ、毎月決まったドルを買い続けることで「ドルコスト平均法」を利用した資産運用となります。

ドルコスト平均法とは、「価格が変動する金融商品を常に一定の金額で、かつ時間を分散して定期的に買い続ける手法」で運用に有効な方法と言われています。

銀行の外貨預金をコツコツ買い続けることでもいいのでは?という疑問もあるかもしれませんが、

外貨預金こそヤバい金融商品でして、為替手数料がとても高いです。

銀行の外貨預金に比べ、保険会社の外貨建て終身保険の為替手数料はかなり低いことが多いです。

てつや
保険会社、商品によって違いはありますので都度確認してくださいね。ちなみにぼくが入っているソニー生命だと為替手数料は3銭という破格です

また、将来のどこかで解約した時に払込金額より多い返戻金を受けとれる可能性があります。

受け取った際為替が円安であれば、円に換金してセカンドライフの役に立てることも可能です。

もし為替が円高だったとしても外貨として受け取れば外貨ベースでは増えているので、為替が円安になるまで待てばいいです。

しかも、数十年後であれば直接外貨でお買い物や生活が出来る世の中になってるかもしれません。

20代~40代の預貯金額と資産運用の重要性について詳しく知りたい方は以下ご参考ください。

>>(20代、30代、40代)年齢別、年収別の平均貯蓄額ってどれくらい?

外貨建て終身保険を検討する60代以降の人

ご家族に残すためのお金として、「一時払い」検討するのが良いです。

外貨建て終身保険を一時払いで加入すれば、死亡保険金額が(解約返戻金ではないです。)割とドーンと増えます。

これは外貨ベースではありますが、予定利率が円に比べ高いためです。

少しでもご家族に多くを残してあげたいのであれば、外貨建て終身保険は十分メリットがあります。

また、保険金を例えばお子様に残す場合、受取人1人につき500万円は非課税という税金のメリットが保険にはあります。

終身保険としての元来の機能を利用していないのであれば、検討しても良いと思います。

逆に、60代以降の世代に外貨建て終身保険での貯蓄をおすすめしない理由は以下です。

  • 為替の動きを把握するのは本当に難しい
  • 為替リスクをとった運用は長期的に考えるべき

だからです!
できれば資産形成はこの時期までに終わらせてほしい。

それでも貯蓄(運用)が必要なら、リスクの低い定期預金、国債、投資信託、(好きなら)株式運用で良いかと。

何年も保有しないと外貨ベースで元金割れ、かつ為替リスクにさらされることでさらに元金が減る可能性を取らないで欲しいです。

まとめ

まとめ

いかがでしたか?

本日は「外貨建て終身保険に入ってもいいのか?」について解説してきました。

契約する時の年齢使い方についてちゃんと理解した上で選ぶのであれば一概に悪いとも言えません。

メリットとデメリットについて理解して、後悔のしないお金の使い方をしていきましょう。

では本日はここまでにします。

いつもありがとうございます。