こんにちは、てつや(@tetuya_888)です。
本日は2020年5月1日に公表された『持続化給付金』について解説していきます。
こんな悩みを解決できる記事を書きました。
この記事で解説する『持続化給付金』の内容を理解すれば、中小・中堅企業が最大200万円の支給のみならず、副業として確定申告をされている個人事業主(フリーランスも)にも最大100万円の給付金を得られる可能性があります。
申請するかしないかは利用できるかにもよりますが、知っているのと知らないのは全然違いますので是非参考にしてくださいね。
では早速『持続化給付金』の概要からお伝えしますね!
『持続化給付金』の概要
・申請期間は2020年5月1日~2021年1月15日
・中堅・中小企業は上限200万円、個人事業主は上限100万円の現金給付
・新型コロナウィルスの影響で売上が前年同月比50%以上減少した幅広い事業者が対象
・前年度の事業収入からの減少額を支給
・申込は1回のみ
・給付金は何に利用してもよい
・返済の必要なし
・申請は原則オンライン
・支給までの日数は、書類が不備なく整ってから2週間程度
何と言ってもポイントは、「中堅・中小企業は上限200万円、個人事業主は上限100万円の現金給付」、「給付金の使途は問われない」、「返済の必要なし」ではないでしょうか。
詳細は「中小企業庁持続化給付金サイト」でどうぞ。
対象となる個人事業主・中小企業とは
今回の給付金での対象者は以下です。
・個人事業主(フリーランス)→2019年以前に開業届出して確定申告をしていればオッケー
・(追記分)2020年1月~3月に創業の個人事業主も追加→6/29から受付開始
・中堅・中小企業→資本金10億円以下もしくは、常時使用する従業員が2,000人以下
医療法人や、農業法人、NPO法人などについても幅広に対象となります。
では対象となる要件はどうなっているのでしょう、見ていきましょう!!
『持続化給付金』の対象となる要件について
対象となる要件は以下です。
・新型コロナウィルスの影響によりひと月の売上が前年同月比で50%以上減少
・2019年以前から事業による事業収入(売上)を得ており、今後も事業の継続意思がある
・2020年創業でも主な収入を「雑所得」や「給与所得」で確定申告している人
続いて、給付額の算出方法についてお伝えしますね!
給付額の算出方法と算出例
今回の給付額、
・中堅・中小企業は最大200万円
・個人事業主は最大100万円
でしたね。
給付額は以下の算出方法で計算します。
給付額=直前の事業年度の年間事業収入―(売上が減少した対象月の事業収入×12)
これだけ見ていてもぱっとしませんね。
例えば、個人事業主での算出例は以下になります。
算出例(1)
- コロナウィルスの影響で、2020年4月の月間売上が20万円になった
- 2019年度の年間売上は500万円
- 2019年4月の売上は45万円だった
このケースですと、今年4月の売上が前年4月から50%以上減少しているので給付の対象になりますね。
で、算出法にあてはめてみますと、450万円ー(20万円×12)=210万円となります。
この場合、給付額は100万円(上限)です。
ではこちらはどうでしょう?
算出例⑵
- コロナウィルスの影響で、2020年4月の月間売上が3万円になった
- 2019年度の年間売上は100万円
- 2019年4月の売上は40万円だった
この場合、100万円ー(3万円×12)=64万円となり上限100万円より少ないので、10万円未満は切り捨てで給付額は60万円となります。
イメージできましたか?
では、必要書類や申請手順についてお伝えします!
必要書類や申請手順について
申請に必要な書類は中堅・中小企業(法人)と個人事業主でわけて記載しますね。
中堅・中小企業の場合
- 対象月の属する事業年度の直近の事業年度(原則2019年)の確定申告書別表一の控え(1枚)
- 法人事業概況説明書の控え(2枚)
- 対象月の月間収入がわかるもの(2020年〇月と記載のもの)
なお、確定申告書別表一の控えには収受日付印の押印が必要です。
e-taxで申告している場合は「受信通知」の添付が必要ですよ。
売上の明細は2020年の確定申告の基礎となるようなものや、売上台帳、帳面を準備しましょう
個人事業主の場合
- 2019年分の確定申告書第一表の控え(1枚)
- 所得税青色申告決算書の控え(2枚)
- 対象月の月間収入がわかるもの(2020年〇月と記載のもの)
白色申告の場合は②は必要ありません。
なお、確定申告書第一表の控えには収受日付印の押印が必要です。
減収の証明書類は、経理ソフトから抽出したデータやExcelで作成したもの、手書きでオッケーです。
『持続化給付金』の申請手順
当給付金は原則ホームページからのオンライン申請です。
また、申請は代行業者などに依頼することは可能ですが、本人名義による申請です。
このブログをお読みであれば、ご自身で簡単にできるはずです!
誰かにお金を払って依頼するような難しいことではありません!
くれぐれも怪しげな業者などに依頼しないようにしましょう!
大まかなステップは以下です。
- 『持続化給付金』ホームページにアクセスする
- 必要事項を入力し、仮登録→本登録を済ませる
- 必要書類を添付する
以上です。
ムチャクチャ簡単ですね。
申請のホームページ画面はこちらからどうぞ「中小企業庁持続化給付金」
『持続化給付金』の申請時期について
今回の『持続化給付金』は一度申請すると再申請することができません。
例えば個人事業主の方で、今年1月~4月の売上で上限金額満額受給できる方についてはソッコーで申請してもらって問題ありません。
しかし、給付額を計算してみて上限を下回る方は申請時期の検討が必要です。
申請期間は「2020年5月1日~2021年1月15日まで」でわりと時間があります。
資金繰りの問題もあるかと思いますが、申請時期は重要ですよ。
仮に、今回の予算額は2兆3,176億円ですが、単純にすべて法人が申請したとして、上限200万円を給付してもらったとしても、115万強の法人数です。
売上の要件もありますし、一瞬で予算が足りなくなるとは考えられにくいです。
また、経済産業大臣の梶山氏発言を信じて慎重にいきましょう!
さいごに
今回は、5月1日より申請開始の『持続化給付金』についてお伝えしてきました。
再掲しますと、
・申請期間は2020年5月1日~2021年1月15日
・中堅・中小企業は上限200万円、個人事業主は上限100万円の現金給付
・新型コロナウィルスの影響で売上が前年同月比50%以上減少した幅広い事業者が対象
・前年度の事業収入からの減少額を支給
・申込は1回のみ
・給付金は何に利用してもよい
・返済の必要なし
・申請はオンライン
・支給までの日数は、書類が不備なく整ってから2週間程度です
また、本日お伝えした、
・対象要件
・給付金額出方法
・申請時期
をしっかりみきわめて利用が可能な方は申請していただければと思います。
利用するしないは自由ですが、知っていると知らないではえらい違いですので、是非参考にしていただければ幸いです。
『持続化給付金』以外のコロナウィルス関連のセーフティネット融資制度はこちらをどうぞ
【コロナウィルス】セーフティーネット融資制度のまとめと利用のポイント
同じく、助成金関連についてはこちらもどうぞ
というわけで、今回は以上にします。いつもありがとうございます。
・『持続化給付金』の概要は?
・申請対象者は?
・申請要件は?
・支給額の算出方法は?
・申請書類、方法は?
・いつ申請したらいい?