こんにちは、てつやです。
「毎月いくら貯金できれば安心なんだろう?」
そう考えたことはありませんか。
実は、家計管理で本当に重要なのは“貯金額”ではなく貯蓄率です。
同じ月3万円の貯金でも、
・手取り20万円の人
・手取り40万円の人
では家計の健全度はまったく違います。
この記事では、
貯蓄率の正しい意味と計算方法
世帯別・年代別の平均データ
理想の貯蓄率
貯蓄率が低い原因
今日からできる具体的改善策
を体系的に解説します。
貯蓄率とは?計算方法を確認

貯蓄率とは、手取り収入に対する貯蓄の割合のことです。
計算式
貯蓄率(%)=年間貯蓄額 ÷ 年間手取り収入 × 100
具体例
手取り年収400万円
年間貯蓄80万円
→ 80 ÷ 400 × 100 = 20%
この「割合」で見ることが重要です。
金額だけを見ると安心感があったとしても、
家計の健全度は割合でしか測れません。
家計調査などで見る平均貯蓄率~単身世帯と二人以上世帯~

金融広報中央委員会のデータ
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(2023年)」では、
金融資産保有世帯の中央値は約330万円
一方で、金融資産非保有世帯も一定割合存在
つまり、
「20%前後を維持できる世帯」と
「ほぼ貯蓄できていない世帯」に二極化しているのが実態です。
総務省の家計調査を参考にすると、おおよその目安は以下です。
総務省「家計調査」
統計で、実際の平均水準を確認します。

※黒字率は「可処分所得−消費支出」を可処分所得で割った割合です。
※全世帯には高齢無職世帯も含まれるため、勤労者世帯より数値が低くなります。
出典:総務省 家計調査(2023年)
単身世帯
総務省統計局「家計調査(2023年)」によると、
単身世帯の月平均可処分所得は約25.9万円、
消費支出は約16.7万円であり、
貯蓄率(可処分所得に占める黒字割合)は約35%となっています。
ちなみに統計局のいう貯蓄率とは黒字率と言われています。
注意してもらいたいのは、黒字率はそのまま銀行預金ではありません。
黒字には
金融資産購入
保険料積立
住宅ローン繰上返済
なども含まれており、家計のキャッシュフロープラス分全体を指すようです。
二人以上世帯
二人以上の勤労者世帯では貯蓄率は約34〜35%、
一方で全世帯では約26%まで低下します。
これは、全世帯には高齢無職世帯なども含まれるためです。

平均には、
・高所得で貯蓄率40%超の世帯
・ほとんど貯蓄できていない世帯
も含まれますので注意ください。
年代別の目安
同調査を参考にすると、年代別の数値は以下の通りです。
20代
目安:10〜15%
→ まずは貯蓄習慣を作る段階
30代
目安:15〜25%
→ 教育費や住宅資金準備が始まる
40代
目安:20〜30%
→ 老後資金を本格的に意識
50代以降
目安:25%以上
→ 退職までのラストスパート
年齢が上がるほど必要な貯蓄率は高まる傾向にあります。
理想の貯蓄率は何%?

結論を整理すると:
・最低ライン:15%
・安定ライン:20%
・資産形成加速ライン:30%以上
20%を超えると、
教育費
老後資金
突発的な支出
への耐性が大きく変わります。
30%を超えると、
投資による資産拡大が視野に入ります。
ちなみに実際に貯蓄率20%と30%では、年間いくらの差が生まれるのでしょうか。

※手取り年収を基準に単純計算しています。
※運用益は含んでいません。
なぜ20%が基準になるのか?
仮に手取り400万円の場合
20% → 年80万円
30年継続 → 4,420万円
さらに年利3%で運用すると、
将来資産は大きく拡大します。
貯蓄率は「家計の体力」を決める数字といえるでしょう。
老後2,000万円問題と言われて久しく、
2,000万円という数字になんの根拠もないと私は思っています。
また、冒頭の貯蓄額同様に、額の多寡は人それぞれなのも間違いないです。
ただ、なんとなく1人につき2,000万円を30年で作れる
20%というのが、一つ基準にしてもいいのかなという見解です。
理想の貯蓄率とは?
ちなみに20%と30%、10%の差ですが、
時間を味方につけるとどれほどその差は広がるのでしょうか。
1年で金額にして40万円の差であっても、実はこんなにも差ができてしまうのです。

前提条件:
・年収400万円
・貯蓄率20%=年80万円積立
・貯蓄率30%=年120万円積立
・年利3%(複利)
・30年間積立
※将来価値は「年末積立・複利計算」に基づく概算です。

貯蓄率が低い本当の原因

「収入が少ないから無理」
そう思いがちですが、実際には
1. 固定費が高すぎる
家賃、通信費、保険料など
毎月自動的に出ていく支出が重い。
2. 先取り貯蓄をしていない
「余っていたら貯める」方式はほぼ失敗します。
3. 支出構造が見えていない
家計簿をつけても分析していない。
貯蓄率は“意思”より“構造”です。
※家計が貯まらない原因については別記事で詳しく解説しています。
>>家計が貯まらない人へ|原因は収入ではない。今すぐ見直す3つのポイント
貯蓄率を上げる具体策

① 先取り貯蓄を設定する
給料日に自動で積立。
残りで生活する仕組みに変えます。
② 固定費を優先的に削減
・通信費
・保険
・サブスク
変動費より固定費。
一度見直せば効果が継続します。
③ 生活水準を上げない
収入増=支出増
になっていませんか?
これが最大の敵。
昇給したらその分はそのまま貯蓄へ回す習慣をつけましょう!
④ ボーナスは全額貯蓄扱い
ボーナス前提の生活は危険。
“ボーナス収入=投資・貯蓄”と決めます。
まとめ:まずは自分の貯蓄率を知る

いかがでしたでしょうか?
家計改善の第一歩は、
「いくら貯めるか」ではなく、
「何%貯めているか」を知ること。
今すぐ計算してみてください。
20%に届いていなくても問題ありません。
構造を変えれば、必ず改善できます。
家計を感覚のまま続けますか?
ここまで読んで、
「自分は危険水準かもしれない」と感じた方へ。
家計は“努力”より“設計”で変わります。
貯蓄率・固定費比率・将来資金を数値化し、改善優先順位を明確にする家計診断を行っています。
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