こんにちは、てつやです。
本日は、中国語を独学でHSK4級に合格する方法についてお伝えします。
中国語をはじめ他言語を学ぶ時まず考えるのは、どうやって学ぶか?ですよね。
「独学」か「学校」や「家庭教師」など様々な選択肢があります。
ある程度時間に余裕もあって、極力お金をかけたくなければ「独学」一択となります。
また、「中国語が多少なりとも出来る」のバロメーターはHSK4級合格です。
という疑問に本日はお答えします。
この記事の信頼性
・てつやは大学時代第二言語として中国語を専攻
・10年近く一切中国語にはふれなかった
・独学開始当時中国語について何も覚えていなかった
そんなぼくでもお伝えしていく独学勉強法を実践しただけで、
・中国人と日常会話ができる
・HSK6級合格
・動画などが苦なく見られる
レベルにはなりましたので、安心してください。
記事前半では、『中国語を独学するのに必要なポイント2つ』、
記事後半では、『独学でHSK4級を合格する勉強法5つ』を解説します。
この記事でお伝えする通りに中国語を勉強すると、
✔HSK4級合格
✔中国語の日常会話ができる
✔中国の動画などが多少わかる
レベルにはなります。
当記事は約15分で読むことができます。
貴重な15分を決して無駄にはさせません。
この記事を読んで良くも悪くも世界で目立つ国、
「中国」をもっと身近に感じ、違った世界を見る手助けになれば幸いです。
では『中国語を独学するのに必要なポイント2つ』からお伝えしていきますね。
中国語を独学するのに必要なポイント
まず2点、これだけお伝えさせてください。
目的を明確にする
目的を明確にするメリットは、
✔明確な目的があることで勉強のモチベーションが持続する
✔ゴールがある方が勉強の指針となる
です。
目的とは例えば、
- 中国人と会話ができるようになりたい
- 留学したい
- 仕事で使う必要ができた
- 出世のため(資格取得)
- スキルアップ、自己研鑽の一環
- 映画などを字幕なしで見たい
などなど何でもいいかと思います。
本当に邪な理由でも自分のテンションが維持できればオッケーです。
目的を明確にし、達成したときのことをイメージするのは、
中国語でなくとも英語やその他言語を勉強する際も同様です。
次に大切なことは以下です。
目ではなく耳と口で勉強すること
ぼくが初めて語学にふれたのは中学生の時の英語でしたがその時の勉強法は以下。
とりあえず先生が黒板に書いたことを見て写したり、教科書や参考書を読んでいました。
まず「目」で見て勉強しようとするんですよね。
しかし視覚に頼りだすと、どんな環境でも文章を目で確認しないと気が済まなくなります。
逆に視覚で確認できるものがないと全然わからなくなってしまいます。
当然、リスニング力はつかず、話すことができないという結末におちいってしまいます。
一方で、ぼく自身が日本語を覚えたときのことを振り返ってみると、
2~4歳では字は読めないのに日本語がなんとなく理解できるし、話せるようになっていました。
そうです、語学はゼロベースであれば完全に「耳」から入るべきです。
中国語の勉強も同じでして、最初のステップは「耳」で学んでいきます。
耳から入った情報をマネして「口」から声を出し、覚えていきます。
耳と口を働かせながら中国語を勉強していくということを覚えておいてください。
一旦まとめておきますと、
中国語を独学で勉強するにあたり、まず押さえていただきたいことは、
- 勉強する目的を明確にする
- 目ではなく、耳と口で勉強する
です。
では、上の内容を踏まえ、独学でHSK4級とはどれくらいのレベルなのかお伝えします。
中国語を独学でHSK4級とは?
そもそもHSKとは以下です。
HSKとは
HSKは中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)直属の機関が主催しており、
中国政府が認定する資格です。
そのため、HSKの成績報告は、中国国内だけでなく、日本国内、そして世界中で
公的証明として活用することができます。
HSKは1級~6級まであり、6級が最難関です。
各級の目安は以下です。
試験の程度 | 語彙数 | |
---|---|---|
1級 | 中国語の非常に簡単な単語とフレーズを理解、使用することができる。大学の第二外国語における第一年度前期履修程度。 | 150語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識 |
2級 | 中国語を用いた簡単な日常会話を行うことができ、初級中国語優秀レベルに到達している。大学の第二外国語における第一年度履修程度。 | 300語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識 |
3級 | 生活・学習・仕事などの場面で基本的なコミュニケーションをとることができ、中国旅行の際にも大部分のことに対応できる。 | 600語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識 |
4級 | 中国語を用いて広範囲の話題について会話ができ、中国語を母国語とする相手と比較的流暢にコミュニケーションをとることができる。 | 1200語程度の常用中国語単語 |
5級 | 中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞することができ、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができる。 | 2500語程度の常用中国語単語 |
6級 | 中国語の情報をスムーズに読んだり聞いたりすることができ、会話や文章により、自分の見解を流暢に表現することができる。 | 5000語以上の常用中国語単語 |
以上がHSK日本実施委員会サイトによる大まかな各級の学習レベルの説明になります。
しかしこれは本当に目安程度に思ってください。
6級を取得できたからといって、流暢に皆が喋られるかというとそうでもないです。
ただ、数ある中国語検定の中で最もポピュラーですし、公的資格としても使えるので、
HSKの取得を一つの目標、独学勉強のバロメーターの1つにするのはありなのです。
HSK4級合格で得られる中国語力
いきなり中国語初心者が6級を目指すといっても、基礎がなければ全くの試験代のムダです。
まずは4級からチャレンジしていくことをおすすめします。
てつや自身思うのは、4級が
✔中国語を勉強してちょっとわかってきた
✔耳でなんとなく中国語を聞き取れる
✔文章が理解できる
✔少し中国人と会話ができる
というレベルなので、ここを登竜門として目指すのがいいです。
4級合格レベルにまで達すれば基礎的なことは身についているので、
あとは語彙力を増やすことでおのずと5、6級合格の道は開けてきますよ~
個人差がありますが、勉強開始後3ヵ月~1年くらいで4級取得を目指しましょう。
中国語は7つの要素を押さえよう
中国語の勉強は以下の7つの要素をクリアしていくことが求められます。
- 発音
- 文法
- 単語
- リスニング
- リーディング
- スピーキング
- ライティング
中国語を独学するなら、上記の7つの要素のレベルを上げていくことを意識しましょう。
特に「発音」、「文法」は、中国語の独学を支える根幹です。
発音の理解があることで単語が覚えられ、そこに文法知識が加わることで
だんだんと文章や会話が分かるようになります。
発音と文法を中心に、「単語、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング」
を含めた7つの要素を伸ばしていくことを意識しましょう。
ここからは、いよいよ『独学でHSK4級を合格する勉強法5つ』を解説します!
中国語を独学でHSK4級に合格する5つのステップ
以下が具体的な中国語独学の5つのステップ。
- 必要な教材を準備する
- 発音をマスターする
- 教科書をひたすら暗唱できるまで読む
- HSKなど資格試験の過去問を解く
- 「スピーキング」、「ライティング」を鍛える
必要な教材を準備する
中国語を独学するのであれば、まずは教材です。
以下をご用意ください。
- 初級の教科書(CD付属のもの。発音練習や、基本的な文法が網羅されているものがベター)
- 文法の参考書
- 中日辞典(紙の辞書でも電子辞書でもアプリでも可)
- HSKの過去問
- 単語帳(HSK用の単語アプリでも可)
独学で進めていくわけなので、指針となる教科書が必要です。
教科書はCD付属で、発音練習ができるものが必須です。
また、基本的な文法事項を網羅しているものを選ぶようにしましょう。
教科書の内容をマスターでき次第、中国語検定4級の過去問を解いていきます。
辞書は、中国語の勉強を進めていく中で、必要に応じて随時使っていきます。
書店やネットで自分が無理なく続けられそうという教材を準備してもらえればいいです。
結局どれがいいのという方向けに、実際使ってみてよかったものを紹介しますね。
自分で探すという方は、「発音をマスターする」の章まで読み飛ばしてもらってもオッケーです。
発音の教科書
中国語の発音の参考書はいろいろ出ていますが、これが一番おすすめです。
すべてはこの1冊から始まると考えてください。
この『中国語発音完全マスター』では、発音すべてについて、口の形、開き具合、発生する音を写真と図を使って詳しく説明しています。
さらに各ページの下にはそのページで扱っている発音がCDの音声と一緒に練習できるようになっています。
説明の仕方が非常にわかりやすく、CDの音声もこれでもかというくらい発音の仕方を強調しています。
しかもきれいな声のナレーターを使って収録しているので聞きやすいです。
初級の教科書
タイトルからも想像がつくように、かなり覚悟が必要となる教科書『本気で学ぶ中国語』です。
分厚い本です。かなりのボリューム感です。
しかしその分内容はかなり充実しています。
最初にその課のテキストが載っていて、その後に文法事項の解説が続きます。
例文がとても豊富で、しかもそれらすべてにもれなく音声がついています。
音声を聞いて、自分で音読をすることで、中国語を身体に染み込ませましょう。
中国語学習は何度も言いますが、耳と口から。
文法の参考書
文法の参考書でおすすめしたいのは、『完全マスター中国語の文法』です。
タイトル通りこの1冊で文法については網羅できていると言って過言ではありません。
本書の最後には文法の用例別、ピンインでのキーワード別に索引もついているので、
「これなんだったかな」と思った時サクッと調べられます。
あくまで参考書とはなりますが、基本からきっちりと中国語を独学していこうとしている方にとってはバイブルとなってくれますよ!
中日辞典
これは何でもいいです。
自分にあった媒体の辞典を選びましょう。
ぼくは、携帯アプリを今でも愛用しています。
HSK過去問
HSKの過去問は公式のものが出ていますので、受験級に合わせて必要な過去問を用意しましょう。
単語帳
単語帳は、『キクタン』がポピュラーです。
下記オレンジの表紙のものが初級編になっていて、初中級編や中級、上級編など豊富にでていますが、HSK4級であればこの初級編で大丈夫。
単語は教科書などに出てくるものを覚えながら、試験対策として補完していくイメージです。
中国語の勉強とHSK対策を同時に進めたいのであれば、下記アプリでもいいかもしれません。
アプリなので手軽に音声を聞きながら単語を覚えられます。
発音をマスターする(1番重要、何カ月かかってもいい)
まずは中国語の発音記号(ピンイン)の読み方を覚えることから始めましょう。
中国語学習の最初にして最大の壁がピンイン。
中国語は発音が本当に大事です。
例えば「ma(マ)」という単語に4つの発音があり、それぞれに意味が異なりますので、まずはその発音の違いを頭で理解するまで、耳で聞いて、口で発音して身体に染み付けないといけません。
というわけで、中国語を独学するときは、まずは発音を身に付けることから始めましょう。
発音の勉強は下記のようにして進めましょう。
- 発音を耳と頭に覚え込ませる
- 実際に音声について発音してみる
中国語の発音を耳と頭に覚えさせる
ぼくは教科書に付属していた音声を繰り返し聞いて、とにかく耳で覚えるようにしました。
中国語にも母音と子音があり、覚えるべき数も日本語より多いですが単語は、母音だけか母音+子音の組合せとなりますので、何度も母音と子音の練習をしましょう。
教科書を見ながらとにかく音声を繰り返し聞いて、頭の中で音声を再生できるくらいまで徹底的に聞くようにしす。
地道な作業ですが、このインプットが後々効いてきます。
実際に発音する
実際の発音がイメージできるようになってきたら、音声について実際に発音してみましょう。
自分の発音をスマホか何かで録音して、自分でチェックしてみてください。
ぶっちゃけ楽しいとは言えませんでしたが、発音の練習を1ヵ月以上、毎日30分~1時間は続けていましたね。
教科書を暗唱できるまで読もう
ピンインの読み方が理解できたら、教科書を暗唱できるようになるまで読み込んでいきます。
暗唱することで、語彙力、文法、スピーキング力が鍛えられることを狙っています。
繰り返しになりますが、教科書はCDなどの音声付のものを選んでください。
お手本になる音声が無ければ暗唱はできません。
暗唱の手順は下記の通りです。
- 文を見ながら音声を聴く
- 文を見ながら音読する
- 文を見ないで暗唱する
- 文法と単語を確認する
とにかくこの繰り返しです。
徹底的にステップ②の発音を練習し、マスターできていれば暗唱までさほど時間はかかりません。
逆に疎かにしているとおっくうになって続かないと思います。
過去問を解く
ここまで一通り出来たら腕試しに試験も受けてみましょう。
その際はHSKの公式過去問を繰り返し解いていくのでオッケーです。
過去問を解くことによって、語彙力や文法、リスニングを総合的に強化することができます。
スピーキング、ライティングを鍛える
HSK4級に合格したら中国語の基礎をマスターしたことになります。
自分で中国語を話したり、書いたりすることができるようになっています。
なので今後もっと伸ばすために必要なのは、
自分の中国語をアウトプットする練習です。
- 中国人と話す(仕事で使う機会がなくても、自治体の「国際交流系団体など」を探してみてください。日本で中国人と話す機会は探せばなんとでもなります)
- 中国語で日記をつける(ライティングの勉強に)
- SNSに参加する(Twitterなどに中国語で発信したり、中国語のウェイボーなどのSNSに参加する)
最近は日中ともにSNSでの交流もできるようになっているので、積極的に発信したりしていると友達ができてチャットなどで会話も可能です。
コロナウィルスの影響が落ち着いたら、旅行で中国に実際行ってみるのもいいかもしれません。
リアルな中国語に触れることで、あなたの中国語レベルは飛躍的に高まりますよ。
まとめ
本日のまとめ
✔中国語を独学でする目的を明確に!!
✔まずはHSK4級を目指そう!
✔中国語の基礎作りは、「耳と口」で!
✔5つのステップをこなせ!
独学したいと考えている方は是非この方法をご参考ください。
では、本日はここまでにします。いつもありがとうございます。
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・HSKって何?
・HSK4級合格って難しい?
・初心者でどう勉強したらいいの?
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